テクトロニクス社は10月22日、MIPI M-PHY 3.1仕様およびCTS(Conformance Test Suite)3.1向けに完全自動物理レイヤ・トランスミッタ・テスト・ソリューションを発表した。

同ソリューションは、M-PHY High Speed Gears 1/2/3、PWMモード(G0~G7)、SYSモードをサポート。設計エンジニアが、同社のオシロスコープ「DPO70000SXシリーズ」または「MSO/DPO70000DXシリーズ」とプローブ「P7600シリーズ」を使用することで、コンプライアンスモードや独自のテストモードでのテストを可能とする。

また同社はBERTScopeをベースにしたM-PHY RXの完全自動化ソリューションも発表した。同ソリューションは、同社のパートナーであるGranite River Labsによって提供される。これにより、セットアップの複雑さが軽減されるため、時間が短縮でき、デバイスをすばやくテストできるようになるという。

さらに11.6Gbpsのデータ・レートによるHS Gear 4がサポートされた次世代規格であるM-PHY 4.0仕様にも、解析ソリューションである「DPOJET」および「SDLA(シリアル・データ・リンク解析)」を用いることで、表示されるすべての軌跡とHS Gear 4のレシーバ・イコライゼーションを使用したジッタとノイズの両方の解析が可能だとしているほか、プロトコル・テストでは、同社のオシロスコープと最新バージョンのUniPro、UFS規格のプロトコルを認識したトリガとプロトコル解析が可能なソフトウェアを組み合わせることで対応できるようになったとしており、これによりエンジニアはプロトコルの動きを物理レイヤまで相関をとり、電気信号とビット・レベルの情報の両方を観測しながらデバッグすることが可能になるという。

物理レイヤ・トランスミッタ・テストのアイ・ダイヤグラム