アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月26日(現地時間)、木星の第2衛星・エウロパに向けて2020年代に打ち上げる予定の探査機の開発を開始したと発表した。

同探査機はエウロパの表面を覆う氷の下に、生命が存在しうる海が存在するかどうかを調べることを目的としている。エウロパの海は地球の倍以上の海水を保持していると目されており、潮汐加熱など生命の発生に必要な条件が揃っている可能性がある。

探査機にはカメラや温度計のほか、大気中の微小粒子を検知する装置などが搭載され、3年間にわたり木星を周回し、エウロパのフライバイ観測を実施する計画となっている。

エウロパのフライバイ観測を実施する探査機のイメージ図 (C)NASA/JPL-Caltech