宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工は9月30日、小惑星探査機「はやぶさ2」を11月30日の午後1時24分48秒に種子島宇宙センターより打ち上げると発表した。

「はやぶさ2」は数々の困難をのりこえ小惑星「イトカワ」から世界で初めてサンプルを持ち帰った「はやぶさ」の後継機。新たに「1993 JU3」という小惑星まで行き、地球に帰還する予定だ。総飛行期間は6年で、総飛行距離は52億kmを予定している。

小惑星「1999 JU3」は、有機物や含水鉱物を多く含み、太陽系が誕生した頃の状態を保っていると考えられており、その観測とサンプルリターンを行うことで、太陽系や地球、生命の起源と進化の過程を紐解く手がかりになると期待されている。

人工クレータ周辺のサンプル採取に向かう「はやぶさ2」のイメージ図 (C)JAXA/池下章裕