KDDIは8月29日、MVNO事業を促進する100%子会社「KDDIバリューイネイブラー(KVE)」を設立したと発表した。

新会社事業概念図

MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは、提供元が携帯電話回線の基地局を持たず、他の事業者から回線を借りて通信サービスを提供する仕組みのこと。MVNOの契約者は、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルと直接契約するより料金を安くできるなどのメリットがある。

これまでスマートフォンのMVNOサービスは、NTTドコモの回線を使ったものが多く、KDDIの回線を利用するのはケイ・オプティコムの「mineo」のみであった。

今回のKVEの設立は、多くのパートナー企業からMVNOの提供要請を受けてのもの。今後はKVEを通じてさまざまなパートナー企業と連携してMVNOを提供する。

KVEの会社概要は、資本金が1億円、本社所在地が東京都千代田区飯田橋。代表取締役社長は菱岡弘氏。