データライブとITGマーケティングは共同で、SamsungのSSD製品「Samsung SSD 840 PRO」シリーズを搭載したリユースサーバ/ワークステーションの販売、および保守サービスの提供を開始した。

Samsung SSD 840 PROは、韓国サムスン電子のハイエンドSSD。最大で100,000 IOPSの高速ランダムアクセスを実現し、動作時の消費電力も0.060Wと低い。Samsung SSD 840 PROのパフォーマンスについては、別記事『【特別企画】史上最速SSD登場 - 「Samsung SSD 840 PRO」の驚異的な性能を検証』を参照いただきたい。

SSD組み込みリユースサーバ(一例)

Samsung SSD 840 PRO

今回のリユースサーバの主な特徴と用途は以下の通り。

■主な特徴
・データライブより購入したリユースサーバ(SSD搭載モデル)に対してハードウェア保守サポートが可能。
・既に購入されているサーバ/ワークステーションにも、SSD搭載とその後の保守サポートが可能。

■主な用途
・消費電力を抑えたままパフォーマンスを向上させたいデータセンター用サーバ
・データの解析速度を高めたいビッグデータ解析サーバ
・バックアップ効率を高めたいストレージサーバ
・配信速度を上げたいWebサーバ
・毎朝の起動時に高IOPS処理が集中するシンクライアントサーバ
・大容量の3D CADデータを取り扱うワークステーション
・高解像度、大容量データを取り扱う映像編集用ワークステーション

両社が協業した背景として、企業ベースでも個人ベースでも、扱うデータ量が加速度的に増えていることを挙げる。しかし、データセンターなど、膨大なデータ処理が必要なシステムにおいて、CPUが2000年比(MIPSベース)で約54倍の進化であるのに対し、ストレージの主流であるHDDのデータ転送速度は約2.4倍しか伸びていないという。

とはいえ、サーバやワークステーションにメーカーの純正SSDを導入するにはコストが高く、独自でサードパーティ製SSDを導入すると検証や保守サポートなどの課題が生じる。企業にとっては、いずれもハードルが高い。

そこで今回の協業となったわけだが、データライブは「システムを延伸稼働させる専門企業」として、メーカー保守サポートができなくなったサーバ、ネットワーク機器に対して、マルチベンダー対応での保守サービスを提供してきた。一方のITGマーケティングは、日本サムスンの国内正規代理店として、SamsungのSSD製品の国内流通やサポートを担う。両社の協業によって、リユースサーバにSamsung SSD 840 PROを搭載したモデルをラインアップすることで、SSD導入の障壁となっていたコスト、保守サポートなどを大幅に改善し、サーバへのSSD導入拡大を図っていく。