電通パブリックリレーションズの社内横断組織であるソーシャルメディア実験室「アンテナ」は2月5日、就職活動中の大学3年生を対象に実施した「ソーシャルリクルーティングに関する調査」の結果を発表した。同調査はインターネットを使ったアンケート形式で2012年12月28日~2013年1月16日に行われ、関東または関西に住む大学生150人から回答を得ている。

調査結果によると、45.3%の人が、就職活動にソーシャルメディアを利用していると回答。大学の就職課 / キャリアセンターにいくと回答した人の割合は、ソーシャルメディアを利用して就職活動を行っている人よりも少ない40.0%だった。

就職活動に利用しているソーシャルメディアを尋ねた質問では、Facebookが30.3%で1位、Twitterが22.7%で2位、LINEが13.0%で3位という結果。1位のFacebookと2位のTwitterは昨年の順位が入れ替わる結果となった。同社は両サービスのユーザー数の変化に加え、Facebookの実名登録制が順位変動の要因になったとみている。

ソーシャルメディアを利用する人の割合と利用しているサービス(発表資料より)

性別で見ると、就職活動にソーシャルメディアを利用している人の割合は男性45.3%に対し、女性54.7%で、女性の方が多い。また、就職活動にソーシャルメディアを利用する理由を尋ねた質問では、「少しでも企業の情報が欲しいから」「エントリーシートや面接のヒントを得るため」「使える手段はすべて使いたいから」の項目で女性が男性を大きく上回る結果となっている。

就職活動にソーシャルメディアを利用していると回答した学生に、FacebookとTwitterのそれぞれの利用方法を尋ねた質問では、「Facebookは本名を利用しているのでオフィシャル、Twitterは本名を出さずにプライベートとして使い分けている」「Facebookは正式に発信する場、Twitterは愚痴の言い合い」といった回答が多く、両サービスに対するユーザーの意識の差がうかがえる。