Cypress Semiconductorは、ノイズ耐性を高める同社の「QuietZone技術」を搭載したCapSenseコントローラ「CY8C20xx7/S」を発表した。

同製品ファミリは、射線および伝導ノイズに対する高い耐性を実現するQuietZone技術を搭載しており、これにより過酷なノイズ環境でも高いタッチ性能を保証することを可能とした。また、高感度を実現しているため、指先の0.1pF程度の静電容量の変化でも検出が可能で、「Capacitive Sigma Delta(CSD)Plusセンシング アルゴリズム」を活用することで、各センサの性能を自動的に設定および監視し、動作中のノイズと環境の変動を動的に補正してセンサの最適な性能とボタンの均一な応答を実現することが可能となる。

また、30cmの近接検知も実現可能であり、バッテリ駆動アプリケーションで近接検知機能を設計することも可能になることから、ユーザの手が近づくまでデバイスをスリープ状態にしてシステム消費電力を低減する、マウスの「近接ウェイクアップ」なども容易に実現できるようになるという。さらに、シールド性能も向上しており、霧や水滴、流水などの影響にさらされるアプリケーションの耐水性能の強化が可能となっている。

なお、同製品ファミリは、すでに16ピンQFN、30ピンWLCSP、24ピンQFN、32ピンQFN、48ピンQFN、および16ピンSOICパッケージで量産出荷が行われているほか、「CY8C20247S-24LKXI」をベースにした9.99ドルのスタータキットをターゲットボードに直接接続して概念検証を行うことも可能となっている。

Cypressの提供するQuietZoneスタータキット