富士電機は4月11日、富士電機、中国・深センにパワー半導体後工程の生産拠点を新設すると発表した。

中国のパワー半導体市場は3000億円規模で、2015年度まで年率8%以上の成長が見込まれる。この状況を踏まえ、同社では富士電機(深セン)社に15億3000万円を投じて、パワー半導体の後工程組立・試験ラインを新設し事業拡大を狙う。生産能力は月産5万台。稼働開始は2012年9月の予定。

今回の投資により、現地要求仕様の製品について、開発から販売まで一貫した体制を現地で構築し、地産地消の実現と為替変動に対応していく。富士電機(深セン)社は、感光体事業を担っており、現地の人材と既存設備を活用し、効率的な生産体制を確立するという。

後工程の生産拠点は、国内の他、マレーシア、フィリピンにあるが、中国に設置することにより、リスクを分散しながら、ユーザーへの安定供給を図っていくとしている。