CentOS and Scientific Linux

CentOSプロジェクト及びScientific Linux開発チームは、それぞれが開発したRed Hat Enterprise Linux (RHEL) 4互換のLinuxディストリビューションのサポートを打ち切ったことを発表した(CentOS/Scientific Linuxのアナウンス)。今後、CentOS 4シリーズとScientific Linux 4シリーズのセキュリティフィックスは行われない。どちらのプロジェクトも他のバージョンにアップグレードするよう勧告している。

Red Hatでは、過去何回かに渡ってRHEL 4のサポート終了期限を告知してきた。Red Hatでは、RHEL 4のサポート期限を公開から7年間としており、今年の2月29日が終了期限となっていた。CentOSプロジェクト及びScientific Linux開発チームは、このEOL(End Of Life)に合わせてサポートを終了することになる。

また、Fedoraプロジェクトが公開しているEPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)リポジトリもEOLをアナウンスしている。EPELリポジトリは、RHELやRHELクローン向けに公開されているパッケージリポジトリ。

Red Hatでは、コンシューマ向けにELS(Extended Lifecycle Support)を用意している。ELSを利用するとさらに3年間、RHEL 4のサポートを受けることができるが、CentOSやScientific Linuxはこのサポート期限は追従しない。RHELクローンとしてOracleが開発しているOracle Linuxもあるが、こちらはOracle Linux 4を2013年2月までサポートすることを発表(PDF)している。