Web上には数多くのコンテンツが存在し、そのなかでターゲットにメッセージを届けるためには、Webユーザーを惹きつけるユニークな発想力が必要不可欠だ。クリエイティブチャンネルでは、これまでに様々なクリエイティブキャンペーンを紹介してきた。本記事では、2011年に各業界のリーディングカンパニーが手掛けたユニークなクリエイティブキャンペーンの事例を紹介する。

JR九州「祝! 九州縦断ウェーブ」

九州新幹線全線開業を記念した九州エリア限定のキャンペーン。新幹線沿線を人のウェーブでつなぐイベントを開催し、その様子を車両から撮影した映像を広告展開した。3月11日の震災の影響でテレビCMはわずか3日間のオンエアだったが、その後Web上で話題となり、世界最大級の広告祭「カンヌライオンズ2011」ではアウトドア部門で金賞、メディア部門で銀賞、フィルム部門で銅賞を受賞した。CM総集編の映像はYouTubeでの再生回数は250万再生を超える。

アディダス「adizero LAB.」

アディダスの軽量シューズ「adizero」が提唱する"all light all fast すべてを軽く すべてを速く"を証明するために開設された「adizero LAB.」内で公開されている映像「adizero vs MiniSkirt」。adizeroを履いた男性が全力疾走で駆け抜けると、女性のワンピースがめくれ上がって……。本映像の再生回数は100万回を超える。

トヨタ自動車 BIG SHARE!「ラクティスUFOキャッチャー」

六本木ヒルズに登場した世界最大のUFOキャッチャー「ラクティスUFOキャッチャー」。UFOキャッチャーに挑戦する家族、それを見守るほかの家族、成功したときに登場するカーニバルの一団などが映し出され、会場全体の一体感が伝わってくる映像となっている。YouTube動画再生回数は125万回を突破。なお、ラクティスUFOキャッチャーは、スマートフォンアプリゲームでも楽しめる。

インテル「The Museum of Me」

Facebookとコネクトすることにより、Facebook上で頻繁にやり取りしている友人、アップしている写真、頻出する単語、Webサイト上で「Like(いいね!)」した情報など、Facebook上での行動を、美術館で展示されているかのようにビジュアライズしてくれる。音楽は高木正勝氏、制作はProjector、Deltroなどが手掛けている。正式な体験人数は公表されていないが、キャンペーンサイトは86万を超える"Like"がついている。

日本コカ・コーラ「スゴイ自販機」

「スゴイ自販機」は、Lenovo製タブレット端末「IdeaPad Tablet A1」が当たる抽選券、または全162種類のオリジナルデジタルフィギュアが必ず貰える"自販機型アプリ"。同社の会員制ポータルサイト「コカ・コーラ パーク」やmixi、Facebookにて展開され、2011年1月から約半年間でユニーク利用者数50万人、累計利用回数5000万回を突破した。