セルシスは、ソフトイーサとの間で、QUMA(クーマ)技術による人型3D入力デバイスの日本国内における独占営業ライセンスを含む事業提携に合意し、2012年5月に出荷開始予定であると発表した。

左がQUMA技術による人型3D入力デバイス(最終製品版ではない)

QUMA技術による人型3D入力デバイス(最終製品版ではない)

QUMA技術は、多数の関節センサーの組み合わせで構成される入力装置で3DCGデータを操作する技術や、その制御機構に関する技術。筑波大学発のベンチャー企業ソフトイーサと、電気通信大学発のベンチャー企業ビビアンが中心となって研究開発を進めており、セルシスも2009年から主にソフトウェア分野で協力してきた。

同技術による入力デバイスを使用することで、画面に表示されている3DCGモデルを直感的に手元で操作することが可能となる。また、従来のキーボードやマウス等では不可能だったユーザビリティの高い操作が行え、初心者でも3DCGを活用した静止画やアニメーションが簡単かつ効率よく制作できるようになるとのこと。さらに、人型デバイスの操作による新しいエンターテイメントやコンテンツサービスの創造など、グラフィックコンテンツ関連市場拡大への効果が期待できるとしている。

右手で人型3D入力デバイス(最終製品版ではない)、左手でTab-Mate Controllerを使用した操作イメージ

2012年5月に出荷される製品では、すぐに活用できるグラフィックツールと3Dキャラクターを同梱したパッケージ商品や、「創作活動応援サイト CLIP」会員の専用コース設定などの提供方法と、同社製「Tab-Mate Controller」との連動といったサポートデバイスの拡充を予定。価格は6万円前後を予定しており、正式なラインアップとともに後日あらためて発表するとのこと。