Windows Internet Explorer 10

Microsoftは9月13日(米国時間)、次期Windowsへ向けた開発プレビュー版となる「Windows 8 Developer Preview」を公開した。「Windows 8 Developer Preview」をインストールするとWindows 7、Vista、XPなど既存のOSは上書きされ、開発版のWindows 8へ置き換わることになる。アンインストールすることはできず、すべて元に戻す場合には基本的にクリーンインストールし直すことになるため、試用するには注意が必要。

「Windows 8 Developer Preview」には3回目のリリースとなるIE10が導入されている。IE10 PP3に相当するバージョンだ。これまでのIE10 PPとIE10 PP2は必要最低限のUIしか提供されないプレビュー版だったが、「Windows 8 Developer Preview」に導入されているIE10にはIE9とほぼ同じUIが搭載されている。

3つ目のIE10プラットフォームプレビュー / Windows 8 Developer Preview

CSS3テキストシャドー

マルチタッチへの対応

ブラウザでは初となる組み込みの自動スペル補正機能

IE10 PP3はHTML5やCSS3機能のさらなる実装が追加が実施されている。主な特徴は次のとおり。

  • マルチタッチ等タブレットデバイス向け機能実装
  • スペルチェック機能、スペル自動補正機能、単語追加登録機能
  • CSS3機能の実装(テキストシャドー、3Dトランスフォーム、トランジッション、アニメーション、グラデーション)
  • オフライン向け機能(IndexedDB、アプリケーションキャッシュ、HTML5履歴)
  • Web Sockets実装
  • Web Worker実装
  • File API実装およびドラッグ&ドロップ機能
  • HTML5サンドボックス機能
  • ECMAScript 5 Strictモード実装
  • SVGフィルタ効果

HTML5やCSS3の新機能が実装されたIE10 PP3だが、タブレットデバイス向けのマルチタッチ機能に対応した点が特に注目される。また、日本語には今のところ関係がないが、英語のスペルチェック機能と自動補正機能が追加されたことは、IE10を文書入力用のアプリケーションとして活用する上で大きな進歩といえる。