PFUは4月20日、組込機器向けCPUモジュールとして第2世代Coreプロセッサファミリに対応した「システムオンモジュール AM120モデル210G」シリーズを開発したことを発表した。すでに受注を開始しており、2011年10月からの出荷を予定している。

第2世代Coreを搭載した「システムオンモジュール AM120モデル210G」

同製品は第2世代Intel Core i7-2715QEプロセッサ(4コア、2.1GHz:ターボブースト時最大3.0GHz)およびCore i5-2515Eプロセッサ(2コア、2.5GHz:ターボブースト時3.1GHz)のどちらかとIntel HM65 Expressチップセットを採用したモジュール。チップセットやCPUの変更については、カスタム対応として対応することが可能としている。

PICMGが制定した組み込み用途向けCPUモジュールの標準規格「COM Expres」の2010年9月にリリースされた最新規格のType 6に対応したベーシックタイプのモジュールで(125mm×95mm)、これにより従来のIDEやPCIバスに代わり、PCT Expressのポート数の増加やDisplay Port(DP)/HDMI/DVIなどへの対応がなされ、最大3画面対応などが可能となった。なお、規格そのものではUSB 3.0にも対応しているが搭載チップセットなどの関係上、今回のモデルでは対応しておらず、2012年春に予定しているモデルで対応するとしている。

また、2011年1月に発表したCOM Express対応システムオンモジュール「AM160モデル 150G」と同様、2GBのメモリ(DDR3-1333)とヒートシンクが付属している。

適用分野としては工作機械、医療機器、半導体製造/試験装置、計測機器、ネットワーク機器、デジタルサイネージなどの高いシステム性能と高速インタフェース、高速グラフィックスが求められる分野としており、AMシリーズ全体で2011年度5万台の販売を見込んでいる。

基本構成による100台ロット時の単価はCore i7-2575QE品で10万8200円(税別)、Core i5-2515E品で9万4900円(同)としている。

なお、同シリーズを用いた開発者向けにType 6に対応した評価ボードならびに各種のマニュアル類なども用意される予定であるほか、同社のCOM Expressを理解している日本人エンジニアによるサポートなども用意するとしている。