NEC 取締役 執行役員常務 國尾武光氏

日本電気は(NEC)9月29日、米国電力中央研究所(Electric Power Research Institute。以下、EPRI)と連携し、NECのリチウムイオン電池(LIB)技術を用いた大規模蓄電システムの実証実験を行うことを発表した。

実験は、蓄電システムによる系統電力安定供給化の効果検証が目的で、EPRIのノックスビル試験場で実施される。第一段階として、NECが出力25kWの蓄電システムを開発して評価検証を行い、続いて出力1MW以上の蓄電システムを開発する予定という。

EPRIとの共同実験の概要

EPRIは米国最大の電力研究機関で、NECでは今回の実証実験を「世界最大となるであろう米国蓄電マーケットへの参入に向けたテストベット」(NEC 取締役 執行役員常務 國尾武光氏)と位置づけている。國尾氏は、「事業として成功するには量産できる環境を築くことが大切。量産できれば、生産コスト削減や性能向上が実現可能になる。日産自動車とのパートナーシップにより自動車向け蓄電池ではそういった環境ができあがっているが、今回のEPRIとの共同実験は系統向け蓄電池でも量産体制を構築する足がかりにしたい」と説明した。

なお、NECでは9月1日に独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「蓄電複合システム化技術開発」に採択されたことを発表。明電舎とともに250kWhの大容量リチウムイオン蓄電システムを共同開発し、横浜スマートシティプロジェクトにて実証実験を行う計画で、系統側(電力供給側)のみならず、需要側(電力消費側)の蓄電システムに関してもすでに開発に着手している。横浜スマートシティプロジェクトは、商業施設向けの需要側蓄電システムになるが、今後は家庭向けについても開発を検討しているという。

NECの蓄電システム事業の現況