群馬県高崎市の新LED生産拠点

OKIデータとOKIデジタルイメージングは14日、ノンインパクトプリンタ印字ヘッド用LEDの生産およびLED応用分野の事業強化を目的に、従来の約4倍の生産能力を持つLED生産拠点を群馬県高崎市に設け、4月より稼動を開始したと発表した。

新生産拠点は、従来の工場に比べてクリーン度が高く、クリーンルームの面積も約2倍を確保。これによって、現在同社がグローバルに事業展開しているプリンタ事業に必要なLED印字ヘッドの生産能力を現在の約4倍に引き上げるとしている。

同社のLED印字ヘッドには、世界で初めて実用レベルでの量産化に成功したという、薄膜化した異種材料を素材間の分子間力結合により接合する「エピフィルム・ボンディング(以下、EFB)技術」が使用されている。

新生産拠点の稼働により、ノンインパクトプリンタの販売台数を2012年度までに約2倍に拡大する計画となっている。また、継続的に開発投資ができるスペースを確保したことで、EFB技術の幅広いビジネス領域への応用に取り組んでいくという。具体的には、超小型LEDディスプレイなど、今後の成長が期待できるビジネス領域の開拓に向けて開発を加速させる予定。