OKIデータは29日、2009年10月1日から実施中のカーボンオフセット活動「CO2排出量ゼロ工場」における初年度分(2009年10月1日~2010年3月31日)のCO2排出量の無効化処理を完了したと発表した。

同社は2013年3月まで、福島事業所、タイのOKIデータマニュファクチャリング、中国の沖電気実業(深セン)有限公司プリンタ事業部の3工場において、工場から排出されるCO2をカーボン・オフセットによってゼロにする取組みを進めており、今回は初年度のCO2排出量5,616トンの無効化処理を実施し、オフセットを完了した。

福島事業所

同社は当初、中国の水力、インドの風力、ケニアの高効率かまどの3案件を、サティスファクトリーインターナショナルおよび英国CO2バランス社より取得してオフセットを行う予定だったが、排出権の調達および無効化手続きが当初の予定日までに間に合わず、国連認証の発行済みCER(認証排出削減量)を代替取得しオフセットすることとしたという。

同社が26日に日本政府管理口座への移転申請を提出した案件は次の2件。「Xinjiang Mayitasi Wind Farm Project(排出権の種類:CER 3,650トン、内2,772トンを取消し、878トンを償却を目的とする。国連登録番号:2031)」、「6.75 MW Small Scale Grid Connected "Wind Electricity Generation Project" by Tamil Nadu Newsprint and Papers Limited(排出権の種類:CER 1,966トン、全て取り消しを目的とする。国連登録番号:1053)」。