ビーブレイクシステムズは11月10日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。
同社によると、最近、国際財務報告基準(IFRS:International Financial Reporting Standards、通称:国際会計基準)に対応するためのシステム開発案件が増加しているという。現在は主に2010年4月1日以降に始まる事業年度から適用される「セグメント会計」へのシステム対応が上場企業を中心に行われている。これより、IFRS対応に伴うシステム開発案件がより増加すると予想されている。
しかし、新規の開発案件全体は8・9月と比較して、10・11月は減少しているという。そのため、1つの案件に多くのベンダーがコンペに参加し、以前は「競合がいない」もしくは「多くても2~3 社の企業間の競争において決まっていた」といったシステム開発案件でも、最近では数社~10社のベンダーで競争を行ういうケースが増えている模様。
ある企業では、上場に向けて業務管理システムの導入を検討しているが、すでに10社弱のシステム開発企業が手を挙げているという。
制度改正に伴うシステム開発案件の増加なども見られるが、ユーザー企業のコスト意識は一層高まっているため、システム投資に向けられる目がさらに厳しいものになっていると、同社では分析している。
エンジニアの求人状況については、単価が前年比2割減という傾向は変わらず、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーの求人がほとんどない状況は先月から続いているという。
また、エンジニアに対してこれまで以上に即戦力であることが求められていると、同社では見ている。例えば、多少スキルの高いエンジニアが新たにプロジェクトに参画するよりも、すでに当該プロジェクトで実績のあるエンジニアが参画するほうが即戦力として業務を行うことができると見なすプロジェクトもあったという。