富士通研究所は、PCなどに内蔵されたハードディスクドライブ(HDD)の抜き取りによる情報漏えい対策として、抜き取ったHDDを不正なPCに接続しようとした場合に、接続したPCの認証を行い、HDD内のデータの消去やアクセスの制限を行う技術を開発したと発表した。実用化は2010年度中を見込む。

PCやUSBメモリなどの記憶媒体の盗難・紛失による情報漏えいは、モバイル環境で業務を行う企業において問題となっている。同技術を利用することで、PCからHDDを抜き取られた場合の情報漏えいの危険性を、大幅に軽減することが可能になる。

同技術は、Trusted Computing Groupが策定した業界標準の「Opal Security Subsystem Class」仕様に対応したHDDに対して、接続されたPCの認証とデータの自動消去を行う機能を、ソフトウェアとして追加することで実現している。業界標準仕様のHDDをベースにしているため、専用のハードウェアを必要とせず、認証処理もOS起動前に自動的に行われる。

データ消去の仕組み

なお、同技術の詳細は、2009年10月26日~28日、富山県富山市で開催される「コンピュータセキュリティシンポジウム2009」で発表される予定だ。