三井化学はこのほど、カーボンニュートラルとされる植物由来原料を使用したポリウレタン製の「自動車用シートクッション」が、トヨタ自動車レクサスブランドの新型ハイブリッドセダン「HS250h」に採用されたと発表した。トヨタ紡織と共同で開発したもので、5月に発売した新型プリウスでも採用されているとのこと。

植物由来ポリウレタン製の「自動車用シートクッション」 提供:三井化学

シートクッション用のポリウレタンは通常石油由来の材料を反応させて製造するが、今回のポリウレタンでは基礎原料の一つであるポリオールの一部をトウゴマ(ひま)から抽出されるひまし油の成分に置き換えている。自動車用シートに要求される反発弾性、耐久性を確保するために、分子レベルでひまし油の成分をポリオールに近い構造へと変性させる技術を開発。乗り心地などの性能は維持されているという。

植物由来ポリウレタンは石油由来の現行品と比べ、原料採取から廃棄までのライフサイクル全体のCO2排出量を削減できるとのこと。同社では今後、生活関連製品向けの植物由来材料も提供していくとしている。