バージョンアップの備えにはソフトウェアアシュアランス(SA)

前述のように、ボリュームライセンスは購入時点の最新バージョンとその1世代前のバージョンは利用できるが、購入後に発売される新しいバージョンを利用するには、別途アップグレードが必要になる。将来的にWindows 7やOffice 2010へのアップグレードを考えている場合は、困ってしまう。

そんな悩みを解決するのが、ソフトウェアアシュアランス(SA)だ。これはSAの有効期間内(通常2年)であれば、いつでも最新バージョンへのアップグレードを無償で行える、いわばアップグレード保証サービスなのだ。

福富氏は、中堅・中小企業にはオープンライセンスとSAの組み合わせが最適だという。「通常は業務に最適なバージョンに標準化していただき、別バージョンでの対応が必要になった時点で柔軟な対応が可能になります。業務面の支障を抑えられるとともに、コストを低減できます」。

6月末までの期間限定キャンペーン

マイクロソフトは2009年6月30日までの期間限定で、OfficeプレインストールPCを購入した企業向けに、Office StandardのオープンライセンスとSAを格安で購入できるキャンペーンを実施している。2008年12月14日までにOffice Personal 2007などをプレインストールしたPCを購入した企業ユーザーは、1台あたり2万6,900円(参考価格)でOffice 2007 Standardにアップグレードでき、SAの有効期間内に新バージョンが発売されても無償でアップグレードできる。

このキャンペーンでは、プレインストールのOfficeをボリュームライセンスに置き換える形になり、これまで説明してきたようなダウングレード権や複数PCへのインストールなどボリュームライセンス/SAのメリットを、SAの追加購入分の金額だけで得られるのだ。

6月末までの期間限定キャンペーン

Vista/XPから7への先行優待キャンペーンも

これも2009年6月30日までの期間限定で、WIndows VistaやWindows XPのプレインストールPCを購入したか今後購入する企業ユーザー向けに、Windows 7への先行優待キャンペーンを実施中だ。条件は、(1)これからVista Business搭載PCを購入する、(2)2008年8月1日以降にVista Business/UltimateまたはXP Professional搭載PCを購入した、(3)2008年7月31日以前にWindows搭載PCを購入した、のいずれかに当てはまればよい。 (1)か(2)の場合は1万2,000円でSAを購入でき、(3)の場合はOSのアップグレードライセンスとSAを2万8,500円で購入できる。いずれの場合でもWindows 7 Enterpriseの発売後にインストールディスクが1ライセンスにつき1枚送付される。