Android以外にも幅広く対応

Armadilloでおなじみのアットマークテクノでは、Armadilloに様々なアプリケーションを実装した例を中心に展示を行っていた。Armadillo-500 FXという液晶パネル付きのモデルでは、Androidのデモンストレーションをよく見ていたが、今回はWindows Embedded CEの開発環境やLinuxベースのFlashプレイヤーなども展示されており、対応の広さをアピールしていた。

Armadillo-500 FXによるデモンストレーション(左からFLASHプレイヤーの「MachBlueFlash」、Windows Embedded CE開発環境の「WA5501FX-D00Z-60」、参考出展のバッテリ、3軸センサを付けたもの)

また参考出展の形でバッテリと三軸センサを内蔵した物を出しており、傾けると絵が動くプログラムを実演していた。

モデリング関連の展示も

話は製品から設計段階の話に変わるが、ソフトウェアの開発では構造化モデリングやUMLを使った設計が一般的になりつつある。今回ESECの向かい側で開催されていたソフトウェア開発技術展(SODEC)ではモデリング関連の展示が多くあったが、ESECでも数カ所出展しているところがあった。その1つがエクスモーションに展示されていたUMLモデル開発支援だ。モデルは作ればいいというわけではなく、後々使いやすく、穴のないモデルを作らないといけないので、よいモデルを作るためのノウハウを会得することは組込み業界でもそうでなくても重要なことだ。

エクスモーションブースではdSPACEがSimulinkで作成したモデルを外部プロセッサボードで実行しているものと、モデルからC言語を生成し、組込みマイコンで実行した物の比較デモンストレーションを行なっていた

また、エクスモーションとdSPACEが共同で出していたUMLモデルからSimulinkへの変換ツールも興味深い。

Simulinkはブロック図を描けばC言語のプログラムを生成してくれるソフトウェアだが、いきなりプログラムを書くのがあまり得策とは言えないのと同様、いきなり図を描くのも混乱の元になることだろう。そこでUMLを使って仕様を整理してから図に変換することによって、後々使いやすいモデルや図をドキュメントが残るというメリットがあるわけだ。

あまり何も考えずにUMLモデリングを行なってしまうと後々でどうしようもない物ができてしまう可能性があるので、コツを掴んでいいモデルを作っていきたい。よいモデルを作ることができれば開発時点だけではなく、後々ドキュメントを作る時にも活用することができるはずだ

Simulinkを使っているのはかなり大がかりな機器を作っている業界だけかもしれないが、モデリングはいろいろと役に立つので習得していても損はないだろう。