NECエレクトロニクスは2日、100%子会社である日電電子(中国)が、車載半導体の拡販活動強化の一環として、吉林省長春市に支店を開設し、技術支援をはじめとした営業活動を開始したことを発表した。

今回開設された支店は、中国では上海、深セン、成都に次ぐ4カ所目で、本社所在地である北京と、NECエレクトロニクス香港を合わせると中国の販売拠点は計6拠点となる。

長春には、自動車メーカーや車載用部品メーカーが数多く工場や支店を置き、重慶、上海、武漢とともに中国における四大自動車生産地として知られている。新設された長春支店では、第一汽車の持ち株子会社である啓明情報技術への技術サポートに加え、これら長春に林立する自動車メーカーや車載用部品メーカーへの拡販および技術サポートの拠点として活動することになる。

なお、NECエレクトロニクスでは、今回の支店設立を初めとして、販売活動の推進を行うことで、車載半導体の売り上げを2008年度の90億円から、2013年度には300億円まで拡大させたいとしている。