モバイル開発

これまでMobility Packとして提供されていたモバイル端末向けの開発支援機能もNetBeans本体に統合された形で利用可能することができる。CLDC/MIDP、CDCに対応したアプリケーションをGUIビルダーなどを用いてグラフィカルに開発することができる。 以下はMIDletをビジュアルに開発するためのVisual MIDletエディタだ。パレットからコンポーネントを配置し、画面遷移を指定することができる。本格的なアプリケーションの開発には不向きだが、プロトタイピングやMIDletの学習には威力を発揮するだろう。

図26 Visual MIDletエディタ

Subversionもサポート

バージョン管理システムとしてはこれまでサポートされていたCVSに加えてNetBeans 6.0で新たにSubversionを利用することができるようになった。オープンソースの世界ではすでにSubversionがCVSからデファクトスタンダードの地位を奪いつつあり、標準機能としてSubversionがサポートされたのは喜ばしい限りだ。

図27 Subversionリポジトリからのチェックアウト

ビジュアルSQLエディタ

NetBeansは以前からデータベース関連と連携する機能も搭載されており、データベースのスキーマを確認したり、SQLエディタからデータベースに対してSQLを実行する機能などが提供されていた。6.0ではこれらの機能に加えてSQLをビジュアルに編集するためのエディタが利用できるようになった。

操作性としてはMicrosoft Accessのクエリビルダに似ている。複雑なクエリを作成することはできないが、SQLに不慣れな開発者は重宝するかもしれない。

図28 ビジュアルSQLエディタ