Ruby/RHTMLエディタ

RubyエディタではJavaエディタなどと同様のコード補完機能が提供されている。Rubyスクリプトは言語そのものの動的な性格上、静的なJavaの場合と比べると厳密なコード補完を行うことが難しいが、テキストエディタと比べれば遥かに効率的にコーディングを進めることができるだろう。

図14 Rubyエディタ

Ruby on Railsで標準のビューテンプレートとして採用されているのがRHTMLだ。Javaプログラマであれば「JSPのRuby版」というとわかりやすいだろうか。基本的にはHTML中に<%~%>でRubyスクリプトを埋め込んでいく形になる。このRHTMLでもコード補完機能を利用可能だ。

図15 RHTMLエディタ

通常のRubyコードとしての補完だけでなく、ヘルパーで定義された関数も補完できるようになっているなど、Ruby on Railsに特化した作り込みが行われている。

irbビュー

irbとはRubyスクリプトを対話的に実行するためのシェルだ。NetBeans 6.0にはirbを利用するためのビューが用意されている。irbビューではTABキーでコードの補完、カーソルキーの上下でヒストリ選択が可能だ。ちょっとしたコードを試してみたいという場合に活用するといいだろう。

図16 irbビュー

RubyGemsの管理

Rubyでは「RubyGems」というパッケージ管理の仕組みが存在する。Ruby on RailsのインストールにもRubyGemsを使用する。NetBeans 6.0ではこのRubyGemsの管理を行うためのダイアログが用意されている。このダイアログを使用してGemを新たにインストールしたり、アップデートしたりすることができる。

図17 Gemsを管理するためのダイアログ