--ライバルはどこですか? 米国でPowersetというベンチャーが立ち上がり、クローズドベータをリリースしています。

企業はさまざまな角度からこの分野に進出しています。セマンティックではなく、Webサイトでの顧客管理といえば米RightNow Technologiesなどがあります。インターネットでの検索エンジンといえば、Googleなどの大手のほかに、各国の大手と競合することになります。ですが、これもセマンティックではありません。

Powersetの創業者と話をしたことがあります。彼らは"セマンティックで次のGoogleを目指す"としており、フォーカスはインターネット検索エンジンにあります。一方、われわれはエンタープライズ検索、企業のWebサイト検索にフォーカスしています。言語でも、Powersetは英語ですが、我々は多言語です。アルゴリズムも異なります。Powersetはパロアルト研究所の成果を取り入れたすばらしいアルゴリズムを持っていますが、我々は社内開発のアルゴリズムです。共通しているのはセマンティック検索という技術だけです。

将来、競合する関係になるかもしれませんが、今のところ直接のライバルではないと思っています。むしろ、セマンティック技術を広げるという意味で同志だと思っています。

--Googleが将来的にこの分野でサービスを提供すると思いますか?

Googleがセマンティックに進出するのは理にかなっていると思います。ほとんどの検索がセマンティック、自然言語に移行するでしょう。ユーザーは自然なコミュニケーションを求めており、このニーズに応じるのは自然な流れです。