フリースケールのマルチコア戦略とマルチコアDSPの応用例
続いて演壇に上がったのは、同社のネットワークグループジェネラルマネージャーである伊南恒志氏だ。同氏はまず、フリースケールのマルチコア戦略を紹介した。マルチコア戦略に関してはまた別の記事で紹介するが、このセッションではマルチコアで困難さを増すソフトウェア開発について、やや詳細な説明があった。
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写真11 バーチャテック社と共同でマルチコア製品用の開発環境を提供。PC上にシミュレーション環境を構築することで、ボード開発と平行してソフト開発が可能になり、開発期間の短縮を実現するという |
写真12 マルチコア開発環境の実演も行われた |
さらに、マルチコアの応用例としてArrayComが製品化しているWiMAX基地局のマルチアンテナ信号処理が紹介された。ArrayComのマルチアンテナ製品は、信号処理にフリースケールのマルチコアDSP「StarCore DSP」を、また制御用にPowerQUICCを使用しているという。
ArrayComの日本支社からゲストスピーカとして同社支社長である松本洋一氏が招かれ、同社が取り組むワイヤレス技術を紹介。マルチコア並列処理が向上することで、さらなる高効率のワイヤレス製品の開発が可能になると述べていた。