側面には水冷用の給水/廃水口と、電源コネクタが設けられている。空調と水冷機能を利用することで外気温が華氏130度(摂氏54度)までの環境に対応することができるという。また、電源は8つのラックにより最大で120キロワットの出力能力を備えている。

水冷用の給廃水口

電源コネクタ - 120kWの出力能力を持つ

後部の扉を開けると、両サイドに電源パネルと冷却ファン、水冷用のヒートシンクが並んでいる。壁は二重構造で、冷却された空気が循環できるようになっているという。

電源パネル - 左右両サイドにある

冷却ファンとヒートシンク

中央の通路を挟んで両サイドに8つのラックが並ぶ

コンテナ内は中央が通路になっており、両サイドにラックが並んでいる。さすがに通路の幅は広くなく、複数人で作業する場合には少し窮屈そうだ。ラックは通常の19インチラックが8個搭載されており、うち1つはネットワーク用となる。ここに、フルカスタマイズでSun Fire T1000サーバを最大250台収容することが可能。もちろん、ラックに収容できる規格の機器であればSunのサーバに限定せずに導入することができる。ラック上部には移動中でもラックが傾かないようにするための工夫が施されている。

また、狭いコンテナ内でラックを引き出すための工夫として、小型の台車のようなツールを備えている。これを使えばよって一人でもラックを引き出すことができる。

ラックが傾かないようにするためのTop Lock Pin

天井部分の配線

ラックの上の配線 - ここだけ見ると、多少窮屈な点を除いて通常のデータセンターとまったく変わらない

ラック引き出し用の台車

全面扉の内側には環境制御用にラックが収納されている。ここにはネットワークスイッチや温度計表示、除湿装置などが格納される。

環境制御用のラック - ネットワークスイッチや除湿装置などが並ぶ