通信講座

不動産鑑定士におすすめの通信講座3選と失敗しない選び方

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不動産鑑定士は、司法試験公認会計士と並び(文系)三大国家資格に連なる難関資格です。

学習範囲の広さや論述式対策の難しさが受験生の前に立ちはだかるため、受験生の大半は通学講座または通信講座を利用しています。

不動産鑑定士対策の代表的な予備校は、TACとLEC東京リーガルマインド(以下、LECと表記)の2校で、毎年多くの合格者を輩出しています。

さらに、2023年10月31日にアガルートが不動産鑑定士対策講座をリリースしたことで、アガルート・TAC・LECのどこを選べばよいか悩んでいる受験生もいるでしょう。

今回は、アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座について、講座内容や合格実績などを比較しながら解説するので、ぜひ参考にしてください。

アガルート公式HPはこちら

予備校名 コース名/受講料 合格実績
アガルート 【2024年合格目標】論文式試験対策パック/217,800円

アガルート 評判はこちら

特になし
※2023年10月リリースの新しい講座
TAC 【2025年合格目標】1.5年本科生/495,000円 2011~2023年の13年間で不動産鑑定士に合格した1,509名の71.1%(1,074名)がTAC受講生
LEC 【2025年合格目標】短答+論文フルコース/400,000円
LEC 評判はこちら
2023年度不動産鑑定士試験合格者146名中49名がLEC受講生
ちなみに、本記事のおすすめ不動産鑑定士講座は、アガルートの論文式対策パックです。
さまざまな難関資格で確かな合格実績を残すアガルートの新しい講座は、効率性に配慮したテキストと暗記用の論文集で、最短ルートでの合格が目指せます。
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徳永浩光
【キャリアコンサルタント】

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不動産鑑定士のおすすめ通信講座ランキング

不動産鑑定士の取得を目指す方に、仕事や家事と両立しながら勉強できる通信講座3社を紹介します。

各社の不動産鑑定士講座について、受講料や合格実績、講座の特徴をまとめましたので、ぜひ講座選びの参考にしてください。

通信講座 講座名/受講料(税込) 動画講義時間 合格実績・講座特徴
アガルート
  • 不動産鑑定士試験【2024年合格目標】論文式試験対策パック/217,800円

アガルート 評判はこちら

約200時間
  • 網羅性の高い講義と教材で学習完結
  • 最新の傾向を反映したテキストと論証集
TAC
  • 不動産鑑定士1.5年本科生【2025年合格目標】/495,000円(Web通信)
    ※5月10日まで学生応援割引キャンペーンにつき429,000円(大学生・短大生・専門学校生・高校生など学生が対象)
約390時間
  • 不動産鑑定士試験(2023年度)において合格者の59.6%がTAC受講生
  • 2011~2023年の13年間で不動産鑑定士に合格した1,509名の71.1%(1,074名)がTAC受講生
LEC 不動産鑑定士【2025年合格目標・短答+論文基礎コース】
  • Web通信/320,000円

不動産鑑定士【2025年合格目標・短答+論文フルコース】

  • Web通信/400,000円

LEC 評判はこちら

  • 不動産鑑定士【2025年合格目標・短答+論文基礎コース】/310時間
  • 【2025年合格目標・短答+論文フルコース】/420時間
  • 基礎力重視で本試験に勝てるオリジナル教材
  • 受講生のライフスタイルにあわせた学習スケジュールを作成
  • 2023年度不動産鑑定士試験合格者146名中49名がLEC受講生

不動産鑑定士の通信講座選びは、2010年代から「TACとLECの二者択一」が続いています。

2023年度の不動産鑑定士試験では、最終合格者146名中、TAC受講生が87名・LEC受講生が49名の合格者を輩出し、2校で合格者の93.2%を占めました。

しかし、2023年10月31日にアガルートアカデミーが、不動産鑑定士試験・論文式試験対策パック217,800円(税込)をリリースしたことで、受験生の選択肢が広がりました。

今回は、不動産鑑定士講座では新進気鋭といえるアガルート、すでに不動産鑑定士試験で確かな実績を残しているTAC・LECの講座を詳しく解説します。

特にアガルートの論文式対策パックは、リリース直後で情報が少ないため、ここで講義内容を確認しておきましょう。

アガルート公式HPはこちら

アガルートの不動産鑑定士通信講座の特徴

(引用元:アガルート公式HP)

項目 内容
通信講座名/料金(税込) 【2024年合格目標】不動産鑑定士試験・論文式試験対策パック/217,800円
カリキュラム
  • 民法:2023年10月31日から
  • 経済学・会計学:2023年12月26日から
  • 鑑定理論:2024年2月1日から
  • 鑑定理論(演習):2024年4月3日から
教材/テキスト
  • 総合講義テキスト各科目1冊(民法・経済学・会計学・鑑定理論・鑑定理論演習)
  • 論証集各科目1冊(民法・経済学・会計学・鑑定理論)
講義時間 約200時間
受講方法 オンデマンド講義(PC・スマートフォン・タブレット)
講座の特徴
  • メインテキストと論証集の回転のみで学習範囲を網羅
  • 複雑な鑑定理論演習もアガルート独自の学習法で電卓いらず
  • 初学者を想定して作られたメリハリのある学習内容
合格率/実績 特になし(2023年10月31日リリースのため)
サポート体制
  • オンライン質問サービス「KIKERUKUN」(最大20回まで)
  • ホームルーム(毎月10日ごろ:2024年3月からスタート)
公式ホームページ https://www.agaroot.jp/kanteishi/

アガルートの不動産鑑定士試験講座は、2023年10月31日に満を持してリリースされました。

不動産鑑定士講座がリリースされたことで、アガルートでは、宅地建物取引士・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士とあわせた不動産関係の国家資格講座を、ほぼすべて受講できます。

他の資格講座と同様に「最短ルートでの合格」を目標とした内容で、不動産鑑定士試験合格に必要な知識がすべて詰まった講義が特徴です。

アガルートは、難関資格講座で確かな実績を残しているため、不動産鑑定士試験講座に期待を寄せている方も多いでしょう。

テキストと論証集を繰り返すシンプルな学習法

(引用元:アガルート公式HP)

アガルートの論文式試験対策は、典型論点を網羅的に扱った講義とテキスト(論証集を含む)で、学習を完結できるため、大量の答練復習が必要ありません。

また、効率的な学習方法を追及する「阿部美幸講師」の下で収録された講義は、約200時間とコンパクトにまとめられています。

【論文式試験対策の講義時間(予備校別)】

  • アガルート:約200時間(論文式試験対策パック)
  • TAC:約325時間(論文本科生コース)
  • LEC:約300時間(論文合格コース)

アガルートの講義時間は、他校の論文式試験対策講座と比較しても、100時間以上短く、最短ルートでの合格を実現するポイントの1つです。

「講義時間を削って大丈夫なの?」と心配な方は、阿部講師が不動産鑑定士の学習方法について解説したYouTube動画をご覧ください。

論文式試験対策のポイントとともに、200時間の講義で合格できる理由が理解できます。

アガルート公式HPはこちら

出題傾向から導き出したコンパクトな教材

(引用元:アガルート公式HP)

アガルートの不動産鑑定士・論文試験対策講座で必要な教材は「科目別テキスト」「科目別論証集」「講義動画」の3つのみです。

【教材の内容】

教材名 内容・特徴
不動産鑑定士総合講義テキスト 論点ごとの重要度を明記することで、受験上想定される典型論点の網羅性をそのままに、学習効率を上げたテキスト
不動産鑑定士論証集 鑑定評価基準を論点ごとに分解して掲載するなど、本試験において答案に表現する必要がある内容を暗記用にまとめたテキスト
不動産鑑定士・講義動画 論文式試験合格に必要な講義を200時間収録。1チャプターあたり10分前後で完結するため、スキマ時間での視聴も可能

アガルートの教材は、近年の出題傾向を分析した上で、典型論点を最優先で学習できるように作成されています。

また、過去問を使った「模範解答の反復練習」の代わりに、本試験の問われ方(論点)を繰り返し演習することで、合格までの最短ルートを確立しました。

【論文式試験対策講座の学習方法】

  1. 総合講義の講義動画を視聴する
  2. 論証集を用いて典型論点を幅広くインプット
  3. 総合講義テキストの参考問題を解く
  4. 科目ごとに1~3の工程を繰り返して、学習を進める

上記のように、アガルートの学習方法はシンプルかつ明確なので、初学者でも無駄のない学習が可能でしょう。

講師によるフォローも充実

(引用元:アガルート公式HP)

アガルートの不動産鑑定士講座の主なフォロー制度は「オンライン質問サービス(KIKERUKUN)」と「ホームルーム」の2つです。

サービス名 サービス内容
オンライン質問サービス(KIKERUKUN) オンライン添削システム「KIKERUKUN」にアクセスし、教材名・ページ番号・問題番号を明記した上で質問を送信すると、5営業日以内に回答が届く
※受講期間中に質問できる回数は20回まで
ホームルーム 毎月10日に動画を通して「勉強方法に関する悩み」や「学習内容に関する質問」を阿部講師が直接回答。不動産鑑定士試験に関する新しい情報も手に入る
※2024年3月からスタート

オンライン質問サービスは、受講期間中に20回までという制限回数があるため、自分で調べてもわからない箇所に絞って質問することが重要です。

また、自分だけでなく、受講生の多くが疑問に感じている箇所に関しては、ホームルームで話題に上がる可能性もあります。

2023年10月31日にリリースされた講座のため、利用できるフォロー制度は限られていますが、今後さまざまなサービスが加わるかもしれません。

ここまで、アガルートの不動産鑑定士講座について、特徴を押さえながら紹介しました。

2024年4月時点では、論文式試験の対策講座のみ提供していますが、これから短答式対策講座やパック講座が提供される可能性もあるでしょう。

アガルートの不動産鑑定士講座の情報が気になる方は、こまめに公式ホームページをチェックしてください。

アガルート公式HPはこちら

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TACの不動産鑑定士通信講座の特徴

(引用元:TAC公式HP)

項目 内容
通信講座名/料金(税込) 不動産鑑定士2025年合格目標1.5年本科生/495,000円
※2024年5月10日まで学生応援割引キャンペーンにつき429,000円(大学生・短大生・専門学校生・高校生など学生が対象)
カリキュラム
  • 短答式対策:2024年3月~2025年5月(行政法規・鑑定理論)
  • 論文式対策:2024年4月~2025年8月(鑑定理論・入門講義・民法・経済学・会計学)
教材/テキスト
  • 入門テキスト/入門レジュメ(3冊)
  • 基本テキスト/演習テキスト(6冊)
  • 総まとめテキスト(4冊)
  • 短答アプローチレジュメ(1冊)
  • 論文アプローチレジュメ(4冊)
  • 鑑定評価基準冊子(1冊)
  • 過去問題集(8冊)
  • ミニテスト(配付または講義録添付)
  • 短答式基礎答練(2科目・各2回)
  • 短答式直前答練(2科目・各4回)
  • 短答式全国公開模試(1回)
  • 論文式基礎答練(各科目・2回)
  • 論文式応用答練(各科目・4回)※鑑定理論・演習のみ2回
  • 論文式直前答練(各科目・3回)
  • 論文式全国公開模試(2回)
  • 受講ガイド
講義時間 約392時間(全157回х2.5時間)
※オリエンテーションは除く
受講方法 配信講義を受講(オンデマンド)
※テキスト・答練等はすべて紙媒体
講座の特徴
  • 知識と実戦力をバランスよく鍛える「戦略的カリキュラム」
  • 最短距離で受験生を合格に導くオリジナル教材
  • 各科目のスペシャリストが試験対策を徹底講義
合格率/実績
  • 2023年度不動産鑑定士試験において合格者87名を記録
  • 2011~2023年の13年間で1,074名の合格者を輩出(全体の71.1%)
サポート体制
  • 質問メール(i-supportから)の利用回数無制限
  • 講義音声ダウンロード(AAC形式・PDF形式)
  • オンラインフォローシステム「i-support」(質問メール・個人別成績表WEB閲覧・論文答案デジタル添削・講座からのお知らせ)
  • 自習室開放
  • スクーリング
  • 講義録(講義の板書を書き写したもの)添付
公式ホームページ https://www.tac-school.co.jp/kouza_kantei.html

TACの不動産鑑定士講座は、各受験生の習熟度や対策試験にあわせた学習コースが用意されているため、強化したい知識のみを重点的に学習できます。

講義で使用するTACオリジナル教材は、試験傾向を徹底的に分析した上で毎年改定され、初学者でも基礎からわかりやすく学べる内容です。

また、TAC講師陣の豊富な経験と蓄積されたデータを凝縮した各種答練は、毎年のように本試験問題を的中させています。

その結果、2023年度の不動産鑑定士試験では、全合格者146名中87名をTAC受講生が占めました。

確かな合格実績をみても、TACの不動産鑑定士講座はトップクラスの安定感があるといえます。

受験生の習熟度・合格目標年度にあわせた多くのコース

(引用元:TAC公式HP)

TACの不動産鑑定士講座は「初学者向け」と「受験経験者向け」に分類され、学習レベルや目標合格年など、自分に適したコースが選択できます。

また、選択したコースによって、開講時期・受講期間・一般教育訓練給付制度の有無といった重要な項目が異なるため、入念に確認しておきましょう。

ここでは、初学者向けと受験経験者向けに分けて、選択できるコースを紹介します。

【初学者向けコース】

合格目標年 コース名/受講料(税込) 開講時期/受講期間 一般教育訓練給付制度
2025年合格目標 1.5年本科生/495,000円
※2024年5月10日まで学生応援割引キャンペーンにつき429,000円(大学生・短大生・専門学校生・高校生など学生が対象)
2024年2月/1年半 なし
1.5年L本科生/495,000円 2023年9月/1年半~2年 なし
1.5年L本科生Plus/564,000円 2023年9月/1年半~2年
※2024年に短答式試験合格、2025年に論文式試験合格を目指すコース
なし
1年本科生/495,000円
※2024年5月10日まで学生応援割引キャンペーンにつき429,000円(大学生・短大生・専門学校生・高校生など学生が対象)
2024年5月/1年 一般教育訓練給付制度対象コース
短答本科生/198,000円 2024年1月~11月/半年~1年 一般教育訓練給付制度対象コース
論文本科生/462,000円 2024年1月~6月/1年~1年半 なし
2024年合格目標 論文本科生/462,000円 2023年1月/1年半 なし
短答本科生/198,000円 2023年1月/約1年 一般教育訓練給付制度対象コース
論文対策オプション/3,500円~
※科目ごとに受講料が異なります
2023年11月/5時間(講義2回分) なし
直前対策オプション/13,500円~
※オプション内容によって受講料が異なります
2024年2月/6~15時間(1講義につき3時間) なし
見て・聞いて覚える「不動産鑑定評価基準」/3,500円 2024年8月までダウンロード可 なし

【受験経験者向けコース】

合格目標年 コース名/受講料(税込) 開講時期/受講期間 一般教育訓練給付制度
2025年合格目標 論文本科生/462,000円 2024年1月~6月/1年~1年半 なし
2024年合格目標 上級答練本科生(短答対策付)/322,000円 2023年11月/8ヶ月 なし
上級本科生(短答対策付)/409,000円 2023年10月/9ヶ月 一般教育訓練給付制度対象コース
論文本科生/462,000円 2023年1月/1年半 なし
論文直前本科生/175,000円 2024年3月/5ヶ月 なし
アクセスコース【論文式対策】/190,000円 2024年8月まで受講可 なし
直前パック【短答式・論文式対策】 2024年2月から配信開始/短答式3ヶ月・論文式6ヶ月 なし
論文対策オプション/3,500円~
※科目ごとに受講料が異なります
2023年11月/5時間(講義2回分) なし
直前対策オプション/13,500円~
※オプション内容によって受講料が異なります
2024年2月/6~15時間(1講義につき3時間) なし

不動産鑑定士試験を受ける方の中には、マイペースで合格したい・短期集中で合格したい・論文式対策のみ学習したいなど、さまざまな目標を持つ方がいます。

TACの不動産鑑定士講座では、初学者向けの1.5年本科生コースや短期合格を目指す上級本科生コースをはじめ、個人の目標にあわせた学習コースが選択可能です。

また、科目別対策ポイントや論文対策に特化したオプション講座が受講できるため、合格に必要な知識を好きなタイミングで補強できます。

2024年2月時点で、すでに2024年5月の短答式試験まで3ヶ月、2024年8月の論文式試験まで6ヶ月であるため、受験生にとっては「本試験直前期」に入っています。

そのため、2024年を合格目標に掲げる方は、直前パックや直前オプション講座を有効活用して、本試験に備えることがおすすめです。(※1.5年L本科生Plusは直前オプション講座込み)

TAC公式HPはこちら

不動産鑑定士試験の合格実績は業界トップクラス

(引用元:TAC公式HP)

TACの不動産鑑定士講座は、過去13年間の不動産鑑定士試験において、合格者占有率71.1%という圧倒的な合格実績を誇っています。

不動産鑑定士試験実施日 TAC受講生の占有率(TAC合格者数/全体合格者数)
2023年 59.5%(87名/146名)
2022年 65.0%(93名/143名)
2021年 67.4%(91名/135名)
2020年 70.3%(95名/135名)
2019年 70.2%(85名/121名)
2018年 70.0%(82名/117名)
2017年 71.6%(76名/106名)
2016年 73.7%(76名/103名)
2015年 76.0%(76名/100名)
2014年 79.7%(67名/84名)
2013年 74.4%(73名/98名)
2012年 80.3%(82名/102名)
2011年 77.7%(91名/117名)

直近の2023年度試験でも、全合格者146名の約6割にあたる87名が、TAC受講生でした。

不動産鑑定士講座を扱う予備校が他にも多数ある中で、毎年6~7割の合格占有率を達成することは、簡単ではありません。

もしも、合格実績を講座選びの重要ポイントとする方がいれば「TAC一択」といえるかもしれません。

(引用元:TAC公式HP)

TACの高い合格率を支えるコンテンツの1つが、TAC校舎または自宅で受験できる「全国公開模試」です。

短答式全国模試は毎年4月に1回、論文式全国模試は毎年5~7月の間に2回実施され、毎回400名前後の受験生が疑似体験として集まります。

TAC公開模試は精度が高く、2022年度に実施された第2回論文式公開模試の上位100名中、53名が最終的に不動産鑑定士を取得しました。

実際に公開模試を受験した方から、以下のような感想が寄せられています。

この試験の合格者の大半を占めるTAC生の中で、明確に順位が出る全国公開模試は、これ以上ない練習の機会でした。全国公開模試に照準を合わせることで、日々危機感を持って勉強をすることができました。自分の立ち位置を知ることができる、緊張感を味わえる、ペースメーカーになる等、様々なメリットがあるので活用をお勧めします。

(引用元:TAC公式HP)

特に、通信講座を利用する方は「自分の立ち位置」を把握することが難しいため、公開模試を積極的に受けてください。

TAC公式HPはこちら

Webで全科目の講義を体験

(引用元:TAC公式HP)

規模の大きな予備校では、受験科目ごとに担当講師が異なることが少なくありません。

そこで注意すべき点は「説明の仕方がわかりやすいか」「声のトーンが適切かどうか」といった講師との相性を確認することです。

TACの不動産鑑定士講座では、鑑定理論・行政法規・民法・経済学・会計学をそれぞれ担当する5名の体験講義をWeb視聴できます。

サンプルテキストを使用した本番と変わらぬクオリティの講義が受けられるため、事前登録をおすすめします。

通信講座生でもスクーリング可能

(引用元:TAC公式HP)

TACの通信講座受講生は、住まい近辺のTAC校舎で講義が受けられる「スクーリング制度」を利用できます。

不動産鑑定士を目指す仲間を作りたい・講師と直接会って話したいと考えている方は、スクーリングを有効活用しましょう。

また、TAC校舎の教室は、講義で使用しない時間のみ開放されているため、気分転換にテキストを持って外出するのもおすすめです。

LEC東京リーガルマインドの不動産鑑定士通信講座の特徴

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

項目 内容
通信講座名/料金(税込) 2025年合格目標 短答+論文フルコース/400,000円
カリキュラム
  • 短答式試験対策:2023年春~2024年5月(合格基礎講座・行政法規改正対策・短答総まとめなど)
  • 論文式試験対策:2023年春~2024年8月(合格基礎講座・鑑定理論演習対策・論文実戦答練など)
教材/テキスト
  • 合格基礎テキスト(会計学・経済学・民法・鑑定理論)
  • 肢別過去問集
  • 「こう書け!」シリーズ(会計学・経済学・民法・鑑定理論)
  • 合格バイブル
  • 民法条文集
  • 論文ブリッジテキスト
  • 各科目合格基礎答練用教材(問題用紙・解答用紙・解説冊子)
  • 鑑定理論演習対策テキスト
  • 各科目論文実戦答練用教材(問題用紙・解答用紙・解説冊子)
  • 総ざらいテキスト(会計学・経済学・民法・鑑定理論)
  • 論文的中答練用教材(問題用紙・解答用紙・解説冊子)
  • 公開模擬試験
講義時間 約420時間(全168回х2.5時間)
受講方法 オンデマンド講義
講座の特徴
  • タイプ別戦略的カリキュラム
  • 基礎力を重視したオリジナル教材
  • 受験を知り抜いた講師陣による徹底指導
  • 「教えてチューター」をはじめとする最適サポート
合格率/実績
  • 2023年度試験において合格者49名輩出
  • 2022年度試験で最年少合格者・最年長合格者を輩出
サポート体制
  • 質問サポート(回数無制限・24時間対応)
  • 答案添削(PDFで保管)
  • スコアオンライン(Web閲覧)
  • Webフォロー(音声ダウンロード・スマートフォン視聴)
  • 自習室開放
公式ホームページ https://www.lec-jp.com/kanteishi/

LEC東京リーガルマインドの不動産鑑定士講座は、インプット用教材「合格基礎テキスト」や論文用教材「こう書け!シリーズ」といった基礎力重視の教材が揃っています。

また、短答式対策と論文式対策を並行して学習することで「教養科目で得た知識をどのように論文として答案に記述するか」といった基礎テクニックが身につきます。

LEC公式の受講ガイドをみると、短答+論文フルコースの学習時間は2,500時間(推奨)が目安とされ、学習期間を1.5年に設定した場合でも、1日あたり4~5時間の勉強が必要です。

しかし、LECの質問サポート「教えてチューター」や丁寧な答案添削サポートがあれば、短答式試験・論文式試験のストレート合格も可能です。

初学者向けコースだけでも3つの選択肢

(引用元:LEC公式HP)

LECの不動産鑑定士講座は、受験生の学習段階を考慮して、初学者向け講座と学習経験者向け講座を複数提供しています。

ここでは、初学者向けに新しくリリースされるコースを3つ紹介します。

コース名 受講料(税込) 講義時間 おすすめな方
2025年合格目標短答+論文フルコース 400,000円 約420時間
  • 2025年に短答式試験と論文式試験をストレート合格したい方
  • 学習時間を充分確保できる方
2025年合格目標短答+論文基礎コース 320,000円 約310時間 短答式試験の合格を最優先し、論文式試験対策の先取りをしたい方
2025年合格目標短答合格コース 140,000円 約125時間 2025年短答式試験に合格し、2026年以降の論文式試験に備えたい方

新しくリリースされる対策コースは、2025年に「短答式・論文式試験ストレート合格」「短答式試験合格+α」「短答式試験合格」のいずれかを目標にしています。

2025年の本試験までに充分な勉強時間を確保できる方はフルコース、仕事や家事と両立しながら着実にステップアップしたい方は短答合格コースがおすすめです。

不動産鑑定士で勉強する専門知識は、学習経験者でも簡単に理解できる内容ではありません。

自分のライフスタイルと照らし合わせて、無駄のないコース選びをしてください。

LEC公式HPはこちら

学習の流れが記された受講ガイド

(引用元:LEC公式HP)

通信講座生に多いのが「自宅に教材が届いたけれど、何から手をつければよいのかわからない……」といった悩みです。

しかし、LECの不動産鑑定士講座には「受講ガイド」が付属され、具体的な学習の進め方を把握できます。

2024年合格目標短答+論文フルコースを例に挙げて、受講ガイドの内容を簡単に紹介します。

【LEC推奨スケジュール】

2024年合格目標短答+論文フルコースの大まかなカリキュラムは、以下の通りです。

(引用元:LEC公式HP)

上図からも、講座を受ける順序やおおよその時期は確認できますが「短答式と論文式をどのように並行学習するのか」まで理解することは難しいかもしれません。

しかし、受講ガイドに記載された「具体的な学習の進め方」を参考にすると、LEC推奨スケジュールをベースにした効率的な学習が可能です。

ここでは、LEC推奨スケジュールの冒頭部分を紹介します。

まず、合格基礎講座(鑑定理論)を受講して、次に(1)合格基礎講座(民法・経済学・会計学※以下、教養科目と呼びます)を受講してください。(1)合格基礎講座(教養科目)は、どの科目から受講いただいても問題ありません。迷われた方は、理解が必要な民法か経済学→暗記色の濃い会計学と受講いただくことをお勧めします。(1)合格基礎講座(教養科目)の受講と復習を終えたタイミングで(3)合格基礎答練(教養科目)を受けて、実際に論文式試験ではどのように記述していけばいいのか、基礎的な問題を使って答案を書いてみてください。

(引用元:TAC公式受講ガイド)

TACの受講ガイドでは、合格基礎講座(鑑定理論)から全日本論文公開模擬試験までの進め方が細かく明記されています。

あくまでも「推奨スケジュール」ですが、初学者にとっては正しい順序で勉強するための指南書として、活用できるでしょう。

安定した本試験的中率

(引用元:LEC公式HP)

LECの不動産鑑定士講座に含まれる合格基礎答練や模擬試験は、毎年のように本試験問題を的中させています。

1つの問題が合否を分ける不動産鑑定士試験において、似た問題を解答したことがある点は、大きなプラス要素です。

ちなみに、2024年度不動産鑑定士論文式試験においては、民法4問・経済学13問・会計学3問・鑑定理論8問といった的中実績を記録しました。

【2024年度本試験問題1】

不動産の個別的要因について、次の各設問に答えなさい。

1.個別的要因とは何か、簡潔に述べなさい。
2.次の建物の用途毎に特に留意すべき個別的要因は何か答えなさい。
a)事務所ビル(大規模な高層事務所ビルの場合の留意点についても触れること)
b)物流施設(大規模で機能性が高い物流施設の場合の留意点について触れること)

【LEC答練・模試問題】

論文実戦答練第1回問題1:価格形成要因に関する次の各設問に答えなさい。

Q.個別的要因について、次の各問に答えなさい。
1.個別的要因の定義を述べなさい。
2.物流施設において特に留意すべき建物に関する個別的要因について述べなさい。

上記のように、本試験とLEC教材で、問題文や問われる内容がほぼ一致している箇所もみられます。

LECの教材を復習しておけば、本試験で得点源にできる問題が増えることにつながるため、他校の受講生と比較して有利に立てる可能性もあるでしょう。

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受験生応援コンテンツが満載

(引用元:LEC公式HP)

LECの不動産鑑定士講座は、教材の質やサポート内容のほかにも、受験生を応援する独自のコンテンツを提供しています。

不動産の知識に則した上で、時事ネタや面白い情報を発信してくれるため、勉強の合間に気分転換として利用するのがおすすめです。

【受験生応援コンテンツの内容】

コンテンツ名 コンテンツ内容
鑑定士PARK LEC不動産鑑定士公式ブログで、論文実戦答練の平均点や順位を確認可
森田龍二のブログ 不動産鑑定士の経済学を担当する森田龍二講師の公式ブログ。現在はX(旧Twitter)で日本経済についてコメント中
森田龍二の経済・会計解説部屋 森田龍二講師が時事ネタや経済のキーワードについて、YouTubeを通して解説
短答式試験・受験生応援ページ
  • 川原講師による短答当日解答出し・実況中継
  • 短答オンラインリサーチ(成績診断)
  • 短答式試験・解答速報
  • 短答式試験・分析会
論文式試験・受験生応援ページ
  • LEC講師陣からの応援メッセージ
  • 論文式試験・所感ライブ配信
  • 論文式試験・解答速報
  • 論文式試験・分析会

鑑定士PARKは、ほかのLEC受講生と比較し、自分の立ち位置が把握できる優れたコンテンツです。

また、自宅勉強が中心の通信講座生にとっては、LEC講師陣の応援メッセージが心の支えに変わる可能性もあります。

ここまで、LECの不動産鑑定士講座の特徴をいくつか紹介しましたが、初学者でも安心して受講できる点が最大の魅力です。

LECを検討中の方は、公式ホームページから無料視聴できる「WEB公開講座」を体験してから、受講するか決めましょう。

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アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を比較

不動産鑑定士の講座選びで悩んでいる方に、アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を6つの項目で比較した結果を紹介します。

比較する6つの項目とは、受講料・教材内容・フォロー体制・合格実績・教育訓練給付制度・キャンペーン(割引制度)です。

詳細を解説する前に、アガルート・TAC・LECの3社について比較した結果を表にしました。

比較項目 アガルート TAC LEC
受講料
教材内容
フォロー体制
合格実績
教育訓練給付制度 × ×
キャンペーン・割引制度

3社の不動産鑑定士講座を比較すると、受講料が高いTACとLECの講座は、講座の充実度も高いことがわかります。

受講料と講座の充実度は、必ずしも比例するとは限りませんが、不動産鑑定士講座を提供する3社においては「受講料が高い=講座内容の充実度が高い」という傾向が強いかもしれません。

特に、TACは安定した合格率に加えて、短答本科生や論文本科生が一般教育訓練給付制度の対象講座に指定されているため、受講料を抑えて合格を目指すことも可能です。

それでは、アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を項目ごとに比較した詳細を解説します。

アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を受講料で比較

不動産鑑定士講座を選ぶ際に、受講料を1つのポイントにあげる方もいるでしょう。

そこで、アガルート・TAC・LECの3社で提供されている不動産鑑定士講座をまとめました。

予備校名 主なコース名/受講料(税込)
アガルート 【2024年合格目標】不動産鑑定士試験・論文式試験対策パック/217,800円
TAC
  • 【2025年合格目標】1.5年本科生/495,000円
    ※2024年5月10日まで学生応援割引キャンペーンにつき429,000円(大学生・短大生・専門学校生・高校生など学生が対象)
  • 【2024年合格目標】短答本科生/198,000円
  • 【2024年合格目標】論文本科生/462,000円
LEC
  • 【2025年合格目標】短答+論文フルコース/400,000円
  • 【2025年合格目標】短答合格コース/140,000円
  • 【2024年合格目標】論文合格コース/330,000円

上の表から、論文式対策講座を抜き出し、受講料を比較したところ、アガルート217,800円(税込)・LEC330,000円(税込)・TAC462,000円(税込)といった結果が得られました。

最も安いアガルートと最も高いTACの講座では、約250,000円の開きがあり、通信講座を利用した論文式試験対策を考えている方にとって、見過ごせない差額といえるでしょう。

しかし、TACとLECでは、短答式対策と論文式対策を個々に受講するよりも、セットプランで受講した方がお得です。

  • TACの場合:短答本科生(198,000円)+論文本科生(462,000円)=660,000円⇒1.5年本科生(495,000円)
    【結論】セットプランの方が165,000円お得
  • LECの場合:短答合格コース(140,000円)+論文合格コース(330,000円)=470,000円⇒短答+論文フルコース(400,000円)
    【結論】セットプランの方が70,000円お得

※価格はすべて税込表記。目標年度による価格の誤差はほぼありません。

つまり、TACとLECは「短答式試験対策から始めたい初学者向け」の通信講座といえます。

一方で、短答式試験合格者で、論文式試験対策のみ学習したい方は、アガルートの不動産鑑定士講座が安くおすすめです。

アガルート公式HPはこちら

アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を教材で比較

アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を、メインテキストや問題集などの教材内容で比較しました。

試験合格に必要な最低限の知識を学びたい・不動産に関する知識を網羅的に学びたいなど、自分の好みにあった講座選びの参考にしてください。

予備校名 教材内容
アガルート
  • 総合講義テキスト各科目1冊(民法・経済学・会計学・鑑定理論・鑑定理論演習)
  • 論証集各科目1冊(民法・経済学・会計学・鑑定理論)
TAC
  • 入門テキスト/入門レジュメ(3冊)
  • 基本テキスト/演習テキスト(6冊)
  • 総まとめテキスト(4冊)
  • 短答アプローチレジュメ(1冊)
  • 論文アプローチレジュメ(4冊)
  • 鑑定評価基準冊子(1冊)
  • 過去問題集(8冊)
  • ミニテスト(配付または講義録添付)
  • 短答式基礎答練(2科目・各2回)
  • 短答式直前答練(2科目・各4回)
  • 短答式全国公開模試(1回)
  • 論文式基礎答練(各科目・2回)
  • 論文式応用答練(各科目・4回)※鑑定理論・演習のみ2回
  • 論文式直前答練(各科目・3回)
  • 論文式全国公開模試(2回)
  • 受講ガイド
LEC
  • 合格基礎テキスト(会計学・経済学・民法・鑑定理論)
  • 肢別過去問集
  • 「こう書け!」シリーズ(会計学・経済学・民法・鑑定理論)
  • 合格バイブル
  • 民法条文集
  • 論文ブリッジテキスト
  • 各科目合格基礎答練用教材(問題用紙・解答用紙・解説冊子)
  • 鑑定理論演習対策テキスト
  • 各科目論文実戦答練用教材(問題用紙・解答用紙・解説冊子)
  • 総ざらいテキスト(会計学・経済学・民法・鑑定理論)
  • 論文的中答練用教材(問題用紙・解答用紙・解説冊子)
  • 公開模擬試験

上の表をみると、アガルートの教材が非常にコンパクトな印象を受けるかもしれません。

実際のところ、アガルートの不動産鑑定士講座は、3つの理由から教材を少なめにしています。

アガルートの教材がコンパクトな理由
  • 短答式試験対策を扱っていないため
  • 大量の答練を復習するスタイルからの脱却が1つのテーマであるため
  • 典型論点を抽出した効率的な学習がアガルートの特徴なため

2024年4月時点では、アガルートの不動産鑑定士講座に短答式試験対策コースは存在しないため、TACの短答アプローチ答練やLECの肢別過去問集といった教材もありません。

また、不動産鑑定士の論文式試験対策として「答練」を徹底する予備校も多い中、アガルートでは答練をメインとするスタイルからの脱却をテーマに掲げています。

受験上想定される典型論点を網羅的に扱うため、テキストと論証集の回転のみで学習を完結させることができます。そのため、大量の答練の復習を通じて知識を積み上げていく従来型の歪な学習スタイルから脱却することができます。

(引用元:アガルート公式HP)

そのため、各科目の答練用教材(問題用紙・解答用紙・解答冊子など)も含まれていません。

典型論点に着目し、効率的な勉強方法を追及するアガルートの特徴が、活かされた結果といえるでしょう。

最終的には自分にあった勉強方法を選ぶべき

(引用元:TAC公式HP)

不動産鑑定士試験(特に論文式試験)に向けた学習方法は、個人によって相性が存在します。

「論文対策として自分の解答を添削してほしい」「手を動かしながら文章の書き方を覚えたい」といった方は、TACやLECのような答案添削がある通信講座がおすすめです。

一方で、教材をすべてこなせるか不安な方は、教材をコンパクトにまとめたアガルートが向いているかもしれません。

「教材が揃っているから合格できる」という考え方は、あまりおすすめできないため、体験講義や資料請求を活用して、自分にあった通信講座を選びましょう。

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アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座をフォロー体制で比較

通信講座のフォロー制度は、受講生がスムーズに継続した学習をするために重要なポイントです。

質問サービスや答案添削など、3社で用意されているフォロー制度を比較します。

予備校名 主なフォロー制度
アガルート
  • オンライン質問サービス「KIKERUKUN」(最大20回まで)
  • ホームルーム(毎月10日ごろ:2024年3月からスタート)
TAC
  • 質問メール(i-supportから)の利用回数無制限
  • 講義音声ダウンロード(AAC形式・PDF形式)
  • オンラインフォローシステム「i-support」(質問メール・個人別成績表WEB閲覧・論文答案デジタル添削・講座からのお知らせ)
  • 自習室開放
  • スクーリング
  • 講義録(講義の板書を書き写したもの)添付
LEC
  • 質問サポート(回数無制限・24時間対応)
  • 答案添削(PDFで保管)
  • スコアオンライン(Web閲覧)
  • Webフォロー(音声ダウンロード・スマートフォン視聴)
  • 自習室開放

アガルート・TAC・LECの3社とも、講義期間中の質問サービスは備わっています。

しかし、質問回数が無制限のTACとLECに対して、アガルートは上限20回と決められているため、受験生としては、少し心許ないかもしれません。

また、TAC・LECの2校とアガルートを比較した場合、校舎に赴く機会の有無が大きな違いといえます。

【TAC校舎での講義風景】

(引用元:TAC公式HP)

TACとLECの通信講座生は、自宅近くの校舎に赴き、自習室を利用したり、情報収集したりすることが可能です。

特に、TAC受講生はスクーリング制度を利用して、校舎でおこなわれる講義に参加できます。(事前登録は必要なし)

1人で勉強する機会の多い通信講座生にとっては、気分転換やモチベーションアップが期待できるでしょう。

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アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を合格実績で比較

通信講座を選ぶ際に、各社の合格実績を見比べる方もいます。

ここでは、アガルート・TAC・LECの3社を合格実績で比較します。

予備校名 合格率・主な実績
アガルート 特になし(2023年10月31日リリースのため)
TAC
  • 2023年度不動産鑑定士試験において合格者87名を記録
  • 2011~2023年の13年間で1,074名の合格者を輩出(全体の71.1%)
LEC
  • 2023年度試験において合格者49名輩出
  • 2022年度試験で最年少合格者・最年長合格者を輩出

合格実績で3社を比較した場合、リリース直後のアガルートは分が悪いかもしれません。

実際のところ、不動産鑑定士試験合格者の大半は、TACまたはLECの受講生が占めてきました。

【TAC・LECの受講生が占める割合(過去3回の合格者対象)】

実施年度 TAC LEC その他
2023年度 59.5%(87名/146名) 33.5%(49名/146名) 7.0%(10名/146名)
2022年度 65.0%(93名/143名) 27.2%(39名/143名) 7.8%(11名/143名)
2021年度 67.4%(91名/135名) 25.1%(34名/135名) 7.5%(10名/135名)

直近3年間(2021年~2023年)の合格率をみると、TACとLECの2校で90%以上の占有率を記録しています。

また、TACの合格率が依然として高いものの、LECの合格率との差は縮まっています。

2024年度試験を迎える前の時点では、TAC≻LEC≻アガルートと表記できますが、数年後どのように変化しているかは不透明です。

【国家資格に強いアガルート】

(引用元:アガルート公式HP)

特に、アガルートはマンション管理士試験や管理業務主任者試験など、不動産関係資格に関する確かな合格実績を持ち合わせています。

今後、不動産鑑定士試験の合格実績においても、TACやLECに迫る可能性があるかもしれません。

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アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を教育訓練給付制度で比較

アガルート・TAC・LECの中で、一般教育訓練給付制度が利用できる講座を紹介します。

教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。

(引用元:厚生労働省公式HP)

不動産鑑定士講座で利用できる「一般教育訓練給付制度」は、受講費用の20%(上限10万円)が修了後に受け取れます。

予備校名 一般教育訓練給付制度の有無
アガルート 該当講座なし
TAC
  • 【2025年合格目標】1年本科生コース
  • 【2024年・2025年合格目標】短答本科生コース
  • 【2024年合格目標】上級本科生・上級本科生(短答対策付き)
LEC 該当講座なし

不動産鑑定士試験に向けて、一般教育訓練給付制度を利用したい方は、TAC一択です。

しかし、TAC不動産鑑定士講座の全コースが対象ではなく、短答本科生コースと上級本科生コースの2コースのみ利用できるため、気を付けてください。

【一般教育訓練給付制度を利用した際の支給額】

  • 1年本科生コース(2025年合格目標の場合):495,000円(税込)の20%にあたる99,000円(税込)を支給額として受け取り
  • 短答本科生コース(2025年合格目標の場合):198,000円(税込)の20%にあたる39,600円(税込)を支給額として受け取り
  • 上級本科生コース(2024年合格目標の場合):370,000円(税込)の20%にあたる74,000円(税込)を支給額として受け取り

不動産鑑定士の短答式試験に合格したい方や論文式対策講座のみ受講したい方は、TACで一般教育訓練給付制度を利用するのも1つの選択肢でしょう。

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アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座をキャンペーンや割引制度で比較

キャンペーンの開催時期や受講料の割引率は予備校ごとに異なりますが、通常価格より大幅な値下げを実行するケースも少なくありません。

特に、不動産鑑定士講座は簡単に申し込める価格帯ではないため、少しでも受講料の安い時期に勉強を始めたい方も多いでしょう。

ここでは、アガルート・TAC・LECのキャンペーン情報と割引制度を比較しました。(2024年4月時点の情報です)

予備校名 期間限定キャンペーン 割引制度(通年)
アガルート 該当なし
※2024年4月1日時点の情報
  • 他校乗り換え割引:20%OFF
  • 他資格試験合格者割引:最大20%OFF
  • 再受験割引:10%OFF
  • 家族割引:10%OFF
TAC 学生応援割引キャンペーン:通常価格から約15%OFF(2024年2月1日~2024年5月10日:大学生・短大生・専門学校生・高校生など学生が対象)
  • 再受講割引
  • 宅建受験経験者割引
  • 税理士試験・建築士試験合格者割引
  • 会計士・司法試験・科目免除者割引

※割引率は申し込みコースによって異なります

LEC 【対象コース】
  • 短答+論文フルコース
  • 短答+論文基礎コース
【2025年初学者向け講座対象】
  • LEC受講生割引:25%OFF
  • 関連資格合格LEC生割引:20%OFF
  • 他校生乗り換え割引:10%OFF
  • 関連資格合格者割引:10%OFF
  • 学生割引:25%OFF
  • 司法試験・公認会計士試験合格者割引:25%OFF

アガルート・TAC・LECの3社ともに、再受講割引や関連資格合格者割引を通年で適用し、受験生を受け入れる準備を整えています。

期間限定で主力コースが25%OFFで受講できることはもちろん、通年でも「LEC受講生25%OFF」や「学生25%OFF」といった割引制度を備えています。

そのため、LECの受講生であるかに関係なく、通常価格の25%OFFで受講できる上に、不動産鑑定士以外の資格を目指す際にも「LEC受講生」という肩書きが役立ちます。

短答式試験と論文式試験を同一年度に合格したい方は、LECの不動産鑑定士講座がおすすめです。

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アガルート・TAC・LECで受講するメリットとデメリット

アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座を受講するメリットとデメリットを、予備校ごとにまとめました。

予備校選びで自分にあった講座を探している方は、ぜひ参考にしてください。

予備校名 メリット デメリット
アガルート
  • コンパクトな教材で効率的な学習が可能
  • 論文式試験に合格すると受講料が全額返金される
  • 短答式試験対策の講座がない
  • リリースして間もないため、実績に関するデータがない
TAC
  • 過去13年間の合格者占有率71.1%が示すように試験のノウハウを知り尽くしている
  • 通信講座生でもスクーリングが利用できる
  • 受講料が3社の中で最も高い
  • 余裕を持ったカリキュラムを組んでいるため、短期合格が目標の方には適さない
LEC
  • 受講ガイドに掲載された細かい学習方法を参考にすれば、初学者でも安心して勉強できる
  • 速習コースや基礎コースなど確保できる勉強時間にあわせたコースが選択できる
  • 紙媒体の教材が大半で、持ち運びに苦労する

TACとLECの不動産鑑定士について、X(旧Twitter)を用いて調査したところ、デメリットに関する口コミは、ほぼありませんでした。

「不動産鑑定士講座はTACかLEC」といった背景もあり、いずれの予備校も試験合格に必要な教材やサポートを完備していることがわかります。

それでは、アガルート・TAC・LECの不動産鑑定士講座に関するメリットとデメリットを解説します。

アガルートの不動産鑑定士講座のメリット・デメリット

(引用元:アガルート公式HP)

アガルートの不動産鑑定士講座のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • コンパクトな教材で効率的な学習が可能
  • 論文式試験に合格すると受講料が全額返金される
  • 短答式試験対策の講座がない
  • リリースして間もないため、実績に関するデータがない

アガルートの論文式試験対策パック(税込217,800円)で使用する教材は、総合講義用テキスト・動画講義・論証集の3点のみです。

また、いずれの教材も初学者や忙しい方を意識し、メリハリのある学習ができるよう工夫されています。

  • 総合講義用テキスト:学習時の効率性に配慮したテキストで、適宜参考問題でアウトプットも可能
  • 論証集:本試験で答案に表現すべき内容を論点ごとに分解し、暗記用にまとめたテキスト
  • 動画講義:1チャプター10分前後に分け、スキマ時間でも視聴可能

アガルートの講座は「最短ルート・アガルート」のキャッチフレーズ通り、受講開始から論文式試験本番まで約9ヶ月で駆け抜けるカリキュラムを用いています。

また、論文式試験に合格した方は「受講料全額返金」または「お祝い金3万円」のいずれかを特典として受け取れます。

経済的負担が気になる方にとって、不動産鑑定士を取得した上に、受講料が全額戻ってくることは最大のメリットでしょう。

アガルート公式HPはこちら

講座の良し悪しは未知数な部分が多い

(引用元:アガルート公式HP)

アガルートの不動産鑑定士講座は、2023年10月31日リリースの新しい講座です。

そのため、合格実績が示されていないことはもちろん、受講生の口コミや講座のレビュー記事など、客観的意見も少ない状況です。

受験生が「アガルートの不動産鑑定士講座で合格できるだろうか?」と不安な気持ちに傾く点は、デメリットかもしれません。

また、論文式試験対策講座のみ提供しているため、短答式試験の勉強をしたい方がアガルートを選択できない点もマイナス要素です。

しかし、2024年4月時点での情報であるため、今後「短答式試験対策コース」や「短答・論文パックコース」がリリースされる可能性も充分あります。

アガルート不動産鑑定士講座を検討中の方は、最新情報を逐一チェックしてください。

アガルート公式HPはこちら

TAC不動産鑑定士講座のメリット・デメリット

(引用元:TAC公式HP)

TACの不動産鑑定士講座のメリットとデメリットは、以下の通りです。

メリット デメリット
  • 過去13年間の合格者占有率71.1%が示すように試験のノウハウを知り尽くしている
  • 通信講座生でもスクーリングが利用できる
  • 受講料が3社の中で最も高い
  • 余裕を持ったカリキュラムを組んでいるため、短期合格が目標の方には適さない

TACの不動産鑑定士講座を受講する最大のメリットは「合格ノウハウが詰まったオリジナル教材」や「試験を知り尽くした講師陣」といったバックアップ体制です。

過去13年間(2011年~2023年)の合格者占有率が71.1%であることや直近2023年度試験で87名(全合格者数146名)の合格者を輩出したことからも、本試験の攻略ポイントを熟知しているといえます。

不動産鑑定士を目指す受験生にとっては、安定した合格実績を保ち続ける予備校の講義ほど、安心して勉強できる場所はないかもしれません。

また、スクーリングを利用すれば、生講義を受けられたり、名物講師に会えたりできる点も、TACの魅力です。

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講座内容をみれば高い受講料も妥当?

(引用元:TAC公式HP)

TACのデメリットを挙げるとすれば、初学者向けのスタンダードなコース(1.5年本科生)でも495,000円(税込)の受講料がかかることです。

本記事で紹介したアガルート217,800円(税込・論文式対策のみ)・LEC400,000円(税込)と比較しても、TACの受講料は高めです。

しかし、教材の多さ・充実の講義内容・フォロー制度の完備など、講座全体のクオリティを考えれば、妥当な価格かもしれません。

「半年で合格を目指す」といった短期集中型のコースはありませんが、初学者が短答式試験と論文式試験を同一年度に合格するためのカリキュラムとしては最適でしょう。

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LEC不動産鑑定士講座のメリット・デメリット

(引用元:TAC公式HP)

LECの不動産鑑定士講座のメリットとデメリットは、以下の通りです。

メリット デメリット
  • 受講ガイドに掲載された細かい学習方法を参考にすれば、初学者でも安心して勉強できる
  • 速習コースや基礎コースなど確保できる勉強時間にあわせたコースが選択できる
  • 紙媒体の教材が大半で、持ち運びに苦労する

LECの不動産鑑定士講座には、各コースに「受講ガイド」が付属され、学習の流れや使用教材を把握した上でスケジュールが立てられます。

そのため「どの教材から手をつければいいの?」「答練はいつから始めればいいの?」といった疑問を抱くことなく、初学者でもスムーズな学習が可能です。

また、短答式対策を4ヶ月間に集約した「短答スーパー速習コース:98,000円(税込)」や論文式対策を1年間徹底する「論文集中強化コース:143,000円(税込)」など、オリジナルコースが充実しています。

受験生としては、自分の学習レベルにあったコースを選択できるため、マイペースで着実にレベルアップできます。

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LECの教材は整理整頓が重要

LECの不動産鑑定士講座を受講する場合、テキストやPDFの印刷などで大量の紙が積み上がります。

受講開始から論文式試験本番までに読み書きする用紙の枚数は、具体的に数えられないほど膨大な量で、1枚ずつ整頓する必要があります。

2024年4月時点で、答練に使用する教材はPDF化されていますが、メインテキストのPDF化を望む声もみられました。

デジタル教材に慣れている方は、不動産鑑定士講座の教材量をあらかじめ確認しておきましょう。

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失敗しない不動産鑑定士講座の選び方

不動産鑑定士の通信講座は、短答式試験対策と論文式対策をあわせたコースを受講する場合、40万円を超える費用がかかります。

そのため、費用を無駄にしないためにも、自分にあった通信講座選びが重要です。

  • 学習スタイルやカリキュラム
  • フォロー体制
  • 試験の合格率

通信講座を選ぶ際に重要な3つのポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

学習スタイルやカリキュラム

不動産鑑定士の通信講座を選ぶ場合は、学習スタイルとカリキュラム内容を確認しましょう。

不動産鑑定士の本試験は、短答式と論文式の2段階方式で実施されます。

もしも、5月の短答式試験と8月の論文式試験を同一年に合格したいのであれば、短答式対策・論文式対策を並行して学習できる講座がおすすめです。

(引用元:TAC公式HP)

上図は、TACの1.5年本科生コースを時系列で表していますが、早い段階から論文式試験対策を組み込んでいることがわかります。

論文式試験は例年8月に実施されますが、5月の短答式試験からあまり間がありません。そのため、短答式試験後に論文式試験対策に手を付けても準備が間に合わない可能性が高いです。特に1年での合格を目指す方は「短答対策と論文対策は同じもの」だと考え、並行して対策することが大切です。

(引用元:TAC公式コラム)

TAC公式コラムでも解説されているように、短答式試験を受けてから、論文式試験の対策を開始しても、3ヶ月間で学習できる範囲は限られます。

短答式試験と論文式試験を1年ずつ段階的に合格しようと考えている方も「TACの1.5年本科生」や「LECの短答+論文フルコース」といった同時並行しながら勉強できるコースをおすすめします。

TAC公式HPはこちら

LEC公式HPはこちら

フォロー体制

不動産鑑定士の勉強は、専門用語や法改正など初見の情報をインプットしなければなりません。

講師にいつでも質問できる体制が整っている予備校であれば、専門用語もスムーズに理解できるでしょう。

予備校名 主なフォロー制度
アガルート
  • オンライン質問サービス「KIKERUKUN」(最大20回まで)
  • ホームルーム(毎月10日ごろ:2024年3月からスタート)
TAC
  • 質問メール(i-supportから)の利用回数無制限
  • 講義音声ダウンロード(AAC形式・PDF形式)
  • オンラインフォローシステム「i-support」(質問メール・個人別成績表WEB閲覧・論文答案デジタル添削・講座からのお知らせ)
  • 自習室開放
  • スクーリング
  • 講義録(講義の板書を書き写したもの)添付
LEC
  • 質問サポート(回数無制限・24時間対応)
  • 答案添削(PDFで保管)
  • スコアオンライン(Web閲覧)
  • Webフォロー(音声ダウンロード・スマートフォン視聴)
  • 自習室開放

アガルート・TAC・LECには、疑問点をすぐに解決できる質問サービスが備わっているため、初学者でも安心して勉強できます。

また、予備校ごとに独自のフォロー制度を提供しているため、試験本番までモチベーションが保てるか不安な方は、確認しておきましょう。

本試験の合格率

不動産鑑定士の通信講座を選ぶ方法として、合格率を確認することも有効です。

候補の学校をいくつか絞ったら、それぞれの歴史や実績、合格率を調べてみましょう。たいていの場合は、ホームページやパンフレットなどに記載されています。合格者を多く輩出している学校は、試験に適した対策をしていたり、授業がわかりやすかったりすることが推測できます。もしホームページなどで確認できない場合は、体験入学や説明会に参加するとよいでしょう。

(引用元:資格の大原公式HP)

実際に、不動産鑑定士試験の合格者占有率は、TAC(59.5%)とLEC(33.5%)の2校が抜けていますが、予備校内の合格率(合格者/受講生数)は公表されていません。

そのため、合格者占有率の差が必ずしも合格率の差に直結しないことに注意してください。

また「合格率の高い予備校を選べば合格できる」という事実はないため、合格率以外の学習内容やフォロー体制などを比較して、総合的に判断しましょう。

不動産鑑定士試験は独学で合格できる?

結論からいえば、不動産鑑定士試験は独学でも合格できる可能性があります。

曖昧な表現である理由は、X(旧Twitter)をはじめとする口コミに信憑性が欠けているためです。

実際に「独学で合格した」という投稿がある以上は、不動産鑑定士試験を独学で乗り越えることは可能でしょう。

また、直近3年間の不動産鑑定士試験におけるTACとLECの合格占有率をみると、独学で合格した方がいる可能性は充分あります。

【2021年から2023年までの合格者内訳】

実施年度 TAC LEC その他
2023年度 59.5%(87名/146名) 33.5%(49名/146名) 7.0%(10名/146名)
2022年度 65.0%(93名/143名) 27.2%(39名/143名) 7.8%(11名/143名)
2021年度 67.4%(91名/135名) 25.1%(34名/135名) 7.5%(10名/135名)

例えば、2023年度試験の合格者でTAC・LECどちらにも属さない10名は、独学で合格したかもしれません。

残念ながら、不動産鑑定士試験を主催する国土交通省にも、合格者の詳細な情報が明記されていないため、真偽のほどは不明です。

不動産鑑定士試験の対策は予備校(通信講座)が好ましい

初学者が不動産鑑定士を目指す場合は、予備校(通信講座)の利用がおすすめです。

例えば、TACやLECには、短答式対策と論文式対策をまとめて学習できるコースが存在します。

確かに、TACの1.5年コースは495,000円(税込)、LECのフルコースは400,000円と簡単に決断できる価格ではありません。

しかし、独学を貫いて何度も受験に失敗するよりも、通信講座で確かな知識を身につけた方が建設的な時間の使い方といえるでしょう。

論文式試験のみ通信講座を利用する方法

経済的負担を少しでも減らしたい方は、短答式試験を独学で突破し、論文式試験のみ通信講座で対策する方法もあります。

短答式試験と論文式試験を比較した場合、科目数が2科目と少なく、マークシート方式で解答できる短答式の方が、合格しやすい試験です。

2023年度の不動産鑑定士試験をみても、短答式試験の合格率が33.6%であるのに対し、論文式試験の合格率は14.6%でした。

短答式試験を独学で合格すれば、アガルートの「論文試験対策パック:217,800円(税込)」やLECの「論文集中強化コース:143,000円(税込)」など、論文試験対策コースのみ受講すればよいため、負担を軽減できます。

一方、論文式試験は、記述式問題かつ答案で記述するポイントを押さえる必要があるため、独学で対策するにはハードルが高すぎます。

効率的な学習方法・正確な答案作成といったコツを教わるためにも、論文式試験対策は通信講座を利用しましょう。

不動産鑑定士のおすすめ通信講座:まとめ

不動産鑑定士の合格が目指せる通信講座を3社紹介しました。

ここで、すべての通信講座をおさらいしておきましょう。

通信講座 講座名/受講料(税込) 動画講義時間 合格実績・講座特徴
アガルート
  • 不動産鑑定士試験【2024年合格目標】論文式試験対策パック/217,800円

アガルート 評判はこちら

約200時間
  • 網羅性の高い講義と教材で学習完結
  • 最新の傾向を反映したテキストと論証集
TAC
  • 不動産鑑定士1.5年本科生【2025年合格目標】/495,000円(Web通信)
    ※2024年5月10日まで学生応援割引キャンペーンにつき429,000円(大学生・短大生・専門学校生・高校生など学生が対象)
約390時間
  • 不動産鑑定士試験(2023年度)において合格者の59.6%がTAC受講生
  • 2011~2023年の13年間で不動産鑑定士に合格した1,509名の71.1%(1,074名)がTAC受講生
LEC 不動産鑑定士【2025年合格目標・短答+論文基礎コース】
  • Web通信/320,000円

不動産鑑定士【2025年合格目標・短答+論文フルコース】

  • Web通信/400,000円

LEC 評判はこちら

  • 不動産鑑定士【2025年合格目標・短答+論文基礎コース】/310時間
  • 【2025年合格目標・短答+論文フルコース】/420時間
  • 基礎力重視で本試験に勝てるオリジナル教材
  • 受講生のライフスタイルにあわせた学習スケジュールを作成
  • 2023年度不動産鑑定士試験合格者146名中49名がLEC受講生

不動産鑑定士講座は、2023年度試験対策まで、TACとLECのどちらかを選択する受験生が大半でした。

しかし、国家資格の対策講座で確かな実績を誇るアガルートが参入したことで、受験生にとっては選択の幅が広がった状況です。

「アガルート・TAC・LECのどれを選べばよいかわからない」といった方に、各予備校のおすすめポイントをまとめました。

各通信講座のおすすめポイント
アガルート
  • 答案練習を減らし、コンパクトな教材で学習したい方
  • アガルートの新しい講座に興味がある方
TAC
  • 合格実績を重視する方
  • スクーリングを利用したい方
  • 論文式対策として答案を何回でも添削して欲しい方
LEC
  • 決められたルートに沿って確実にステップアップしたい方
  • 講師やスタッフから応援メッセージが欲しい方

資格の勉強は、自分のライフスタイル・性格・考え方にあった講座を選択すると、モチベーションの維持や理解度アップにつながります。

また、一度すべての体験講義を受けて、自分にあった講義を見つけるのも1つの手段でしょう。

特に、仕事や家事との両立で、大量の答案練習をこなす時間が確保できない方は、答練に費やす時間をテキストと論証集の回転学習にあてた「アガルート」の講義を体験してください。

アガルートで勉強すれば、スキマ時間を活用しながら、約9ヶ月で不動産鑑定士・論文式試験の対策が可能です。

アガルート公式HPはこちら

徳永浩光

キャリアコンサルタントの国家資格を所有しています。実際に資格取得で役に立った情報をお届けしていきますので、これから資格取得を考えているあなたの手助けができれば幸いです。

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