クリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』(2026年9月11日公開 配給:ビターズ・エンド/ユニバーサル映画)のワールドプレミアが現地時間7月6日に開催された。また、日本でのIMAX上映も発表された。
『オデュッセイア』は、モロッコ、ギリシャ、イタリア、アイスランド、スコットランドなど世界各地で撮影を行ったアクション映画。本作は、ホメロスの原点ともいえる叙事詩を、長編映画史上初めてIMAXフィルムスクリーンで映像化。「オデュッセイア」は、古代ギリシャの詩人ホメロスによって書かれた英雄譚で、西洋文学の金字塔にして世界最初の物語のひとつとして知られている。トロイア戦争の終結後、イタケの王・オデュッセウスは、家族の待つ故郷へ帰還を目指す。しかし、彼の前には、神々の介入、怪物、そして荒れ狂う海など容赦ない試練が立ちはだかる。映画『オデュッセイア』は、10年にも及ぶ主人公の壮大なる旅と冒険を描き出す。
オデュッセウスを演じるのは、『インセプション』(2014)『オッペンハイマー』(2023)にも出演しているマット・デイモン。そのほか、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・ パティンソン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン、現時点で役どころは不明だがルピタ・ニョンゴらがキャスティングされている。 製作は、エマ・トーマスとクリストファー・ノーランの制作会社・シンコピーが手掛ける。エグゼクティブプロデューサーはトーマス・ヘイスリップ。
この度、現地時間7月6日、イギリス・ロンドンのオデオン・ラックス・レスタースクエアにて、本作のワールドプレミアが開催された。主演マット・デイモンを始め、キャスト陣とクリストファー・ノーラン監督が一堂に集結。会場には、劇中に登場する「トロイの木馬」のモチーフをはじめ、荒れ狂う海や砂浜をイメージしたカーペットや壁面セットが設置され、作品の壮大な世界観を再現。一帯は熱気と興奮に包まれていた。
カーペット上でのインタビューに応じたオデュッセウス役のマット・デイモンは、「この役を演じられたことは非常に幸運で、現場にいることに毎日喜びを感じていました。全編IMAX撮影は決して簡単ではありませんでした が、カメラチームはF1のピットクルーのように素早く機材を入れ替え、俳優同士で技術的な課題を乗り越え、チーム一丸となって限界に挑んだ経験は素晴らしいものでした。これほど誇りに思えるチームの一員になれたことはありません」と感慨深げにコメント。
オデュッセウスの息子テレマコス役のトム・ホランドは、「ノーラン監督のファンとしても歴史的な瞬間の一部になれたことに興奮しています。撮影現場では、監督が作り出す家族のような連帯感と、全スタッフが卓越したものを目指して懸命に働く姿に驚かされました。今回が青年を演じられる最後のチャンスでしょうし、青年から大人へと成長する旅路を演じられたこと、そしてマット・デイモンの背中を追うことができたことを誇りに思っています」と敬意をにじませた。
オデュッセウスの妻ペネロペ役のアン・ハサウェイは「ノーラン監督の現場なら、壺の役でも喜んで受けるというほど熱望していました。私が演じたペネロペというキャラクターは、非常に複雑で多面的な女性として描かれており感銘を受けました。主演のマット・デイモンは私たちのヒーローであり、彼の身体的な献身とリーダーシップ から多くを学びました」と、ノーラン監督そしてマットへの絶大な信頼を明かす。
アンティノオス役のロバート・パティンソンは、「ノーラン監督は、野心に溢れ、俳優に寄り添い、演技を引き出すことに長けてる最高の監督です。再び組めたことを光栄に感じています。本作の撮影の規模は、(私が出演した)前作『TENET テネット』の5倍ほどに感じました。今回演じたアンティノオスは、自分の望みに忠実でペネロペを深く愛する"現実主義者"。悪役ではあるけど悪人ではないキャラクターです」と、規格外の現場と自身の役どころの深みを語った。
また、ヘレネとクリュタイムネストラという一人二役を演じたルピタ・ニョンゴは、「特にヘレネについては、美しさという象徴の裏側にある"一人の女性としての苦悩や重荷"を探求しました。また、IMAXカメラの大きな作動音対策や、相手役と目を合わせるためのミラーシステムなど、特殊な撮影環境がむしろ演技への深い没入感をもたらしてくれました」と、謎に包まれたキャラクターの背景と、全編IMAX撮影の驚くべき舞台裏を明かした。
女神アテナ役のゼンデイヤは、「長年のノーラン監督ファンとして、革新的というだけでなく、映画製作や劇場に行くべき理由の核心を大切にするチームの一員になれたことに感謝しています」と熱い想いを語った。
女神カリュプソ役のシャーリーズ・セロンは、「ノーラン監督との仕事は夢が叶った思いです。カリュプソを演じる上では、単なる悪役や悲劇的な人物といった二元的な存在ではなく、多面的で、感情的に美しく生々しいキャラクターとして表現することに注力しました。ノーラン監督の演出は非常にニュアンスに富み、明確で、俳優を安心させてくれる素晴らしいものでした」と、役への強い思いと監督の卓越した演出手腕を称えた。
そしてメガホンを取ったノーラン監督は、「ホメロスの原案を現代に翻案するにあたり、ペネロペやカリュプソといった女性キャラクターの内面やリアリティを深く追求することを重視しました。アン・ハサウェイやシャーリーズ・セロンといった知的な俳優たちとの共同作業が、キャラクターに命を吹き込むインスピレーションになりました」と手ごたえを明かす。そして「本作は、史上最高の冒険物語の一つです。ぜひ大きなスクリーンで、大勢の 観客のみなさんと一緒に、この壮大な世界に没入して楽しんでほしいです」と、劇場での鑑賞を強く呼びかけた。
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ワールドプレミアには、エリオット・ペイジ、ジョン・レグイザモ、ベニー・サフディ、ジョン・バーンサル、ミア・ゴス、ヒメーシュ・パテル、コーリー・ホーキンズ、サマンサ・モートン、ルドウィグ・ゴランソン、ホイテ・ヴァン・ホイテマらも駆けつけた
さらに、US版最終予告も新登場。その映像は、難破の末に打ち上げられた海辺でオデュッセウスが目を覚ます劇的なシーンから始まる。女神アテナから「覚えてないの?」と雷、炎、そして死の記憶を突きつけられたオデュッセウス。過酷な運命を思い出しながらも、「覚えているのは妻と、息子、故郷だ」と家族の元へ生きて還るという強い意志を言葉に宿す。 一方、故郷のイタケ王国では、不在の王オデュッセウスに代わり国を支配しようと、王妃ペネロペに迫る求婚者アンティノオスの冷徹な影が忍び寄る。一度も会ったことのない父親を想う息子テレマコスを「腰抜け」と容赦なく罵るアンティノオスに対し、テレマコスは「私が王位に就く」と果敢に立ち向かい、ペネロペもまた「王は帰還します」と気高く言い放つ。──父、そし て夫の帰還を信じて待ち続ける家族の姿が、胸を締め付けるドラマとして描き出されていく。さらに映像には、兵士を引き連れて荒波を突き進むオデュッセウスの姿や、すべてを呑み込む巨大な渦潮、迫り来る巨人兵たちなど、破格の映像が次々と展開。神々の過酷な試練に見舞われる中、「ならば私は神に抗う」と壮絶な覚悟を見せるオデュッセウスの咆哮が響き渡る。
また、日本国内でのIMAX上映も発表された。本作は、長編映画史上初となる、全編IMAXフィルムカメラでの撮影が行われた作品でもあるので、IMAX劇場での上映も期待が高まる。なお、7月10日から7月16日の1週間限定で、グランドシネマサンシャイン 池袋と109シネマズ大阪 エキスポシティにて、ノーラン監督作品『インターステラー』(2014)と『TENET テネット』(2020)のIMAX特別上映も決定している。ノーラン監督がこれまで築いたIMAXの軌跡を超え、そのすべてを凌駕する『オデュッセイア』の幕開けへ。まずは一足先に、その圧巻の映像世界を劇場で体感していただきたい。
■出演者
オデュッセウス:マット・デイモン
テーレマコス:トム・ホランド
ペネロペ:アン・ハサウェイ
アンティノオス:ロバート・パティンソン
アテナ:ゼンデイヤ
カリュプソー:シャーリーズ・セロン
■スタッフ
監督/脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
エグゼクティブプロデューサー:トーマス・ヘイスリップ








