ジム・ジャームッシュの6年ぶりの新作『ファーザー マザー シスター ブラザー』(配給:NOROSHI ギャガ)が、2026年11月20日に公開されることになった。この発表にあわせ、ポスタービジュアルと予告映像が公開となっている。
『ファーザー マザー シスター ブラザー』は、『ナイト・ オン・ザ・プラネット』(1991)『コーヒー&シガレッツ』(2003)を彷彿とさせる、ニュージャージー、 ダブリン、パリと異なる都市を舞台にした3部構成の物語。描かれるのは久しぶりに顔を合わせる3組の親子・家族と、そのひと時。紅茶片手にテーブルを囲み、近況を語らう一見何気ない家族の会話に漂うのは、かみ合わない、ぎこちない、いたたまれない――時間。 家族とはいえ言わなかったこと、言えなかったことが、知らないまま積み重なってきた時間が、会話の隙間から少しずつ浮かび上がり、次第にそれぞれの人生が豊かに立ち上がっていく。
ジャームッシュならではのオフビートなリズム、その中で交わされる絶妙なユーモア、 洒脱なムードを薫らせる音楽、そして印象的なヴィンテージカー。細部に至るまで「ジャームッシュ印」に満ちあふれた一本だ。出演には、「ジャームッシュ組」のトム・ウェイツ、アダム・ドライバー、ケイト・ブランシェットをはじめ、シャーロット・ランプリングやヴィッキー・クリープスら新たな顔ぶれも加わり、巨匠のもとに豪華スターが集結した。
本作は、第82回ヴェネチア国際映画祭にて最高賞〈金獅子賞〉を受賞しているが、意外にも三大映画祭での最高賞受賞は自身初となる。
今回公開となった予告映像は、「どうだろう、乾杯しないか?」「家族の絆に」――ニュージャージーの田舎町を訪ねてきた娘と息子に、トム・ウェイツ演じる父親がそう語りかける場面から始まる。どこか気恥ずかしさを隠せない姉と弟の微妙な苦笑い。一方、 ダブリンでは、年に一度の近況報告を兼ねたアフタヌーンティーに、母(シャーロット・ランプリング)、姉(ケイト・ ブランシェット)、妹(ヴィッキー・クリープス)の3人が集う。喜ばしいはずの再会を前に、「会えるのは嬉しいのだけど、もめごとだけは勘弁してほしいわ」と、一抹の不安をのぞかせる母。そしてパリでは、両親を亡くし、遺品整理のた め再会した双子の兄妹が、かつて暮らしたアパートメントで無邪気な掛け合いを繰り広げる。家族だからこそどこかぎこちない空気をまとった3組それぞれの再会。そして締めくくる「これぞジャームッシュの真骨頂」のコピーに期待が高まる。
あわせて公開となったポスターは、上からトム・ウェイツ、アダム・ドライバー、メイム・ビアリクが並ぶ「FATHER」篇、シャーロット・ランプリング、ケイト・ブランシェット、ヴィッキー・クリープスの「MOTHER」篇、インディア・ムーア、ルカ・サバトの 「SISTER BROTHER」篇がそれぞれ配され、シンプルだが豪華な顔ぶれに圧倒される仕上がりとなっている。
■ストーリー
ニュージャージーの田舎町に隠居する父を訪ねた娘と息子。かつて破天荒だった父の一人暮らしを心配する姉弟は、その暮らしぶり を確かめようとあれこれと父に問いかける。しかし、返ってくる言葉はどこか噛み合わない――。 一方、ダブリン、同じ街に暮らしながらも、顔を合わせるのは年に一度の家族行事、アフタヌーンティーの席だけ。人気作家の母のもと、しっかり者の姉と自由奔放な妹の三人が集う。互いの私生活には踏み込まないまま、取り繕うように交わされる、どこか他人行儀な会話――。そしてパリでは、両親を亡くした双子の兄妹が、遺品整理のために久しぶりに再会する。かつて両親が暮らしていたアパートメントで遺品に触れながら、ふたりは静かに過去の思い出を振り返る――。 久しぶりの再会。気まずく、ぎこちない会話からのぞき見える家族の「嘘」。 それぞれの人生がコーヒーテーブルの上にこぼれだす。
■出演者(役名:俳優名)
父:トム・ウェイツ
ジェフ:アダム・ドライバー
エミリー:メイム・ビアリク
母:シャーロット・ランプリング
姉:ケイト・ブランシェット
妹:ヴィッキー・クリープス
スカイ:インディア・ムーア
ビリー:ルカ・サバト
■スタッフ
脚本・監督:ジム・ジャームッシュ
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