ヤンマーエネルギーシステム(YES)は、再生可能エネルギーやグリーン電力などを組み合わせたトータルエネルギーソリューションにより、滋賀県にあるゴルフ場「琵琶湖カントリー倶楽部」において、CO2排出量実質ゼロのカーボンニュートラルを2021年度内に実現する見通しであることを明らかにした。

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    「琵琶湖カントリー倶楽部」に設置された太陽光発電システムの一部

今回の取り組みは、YESが太陽光パネルを設置・維持管理する発電事業「YANMAR ENERGY FARM」により、初期投資ゼロで再生可能エネルギーである太陽光発電システム300kWの電力をクラブハウス内に供給するほか、木質チップを燃料としたバイオマスボイラーの熱エネルギーや太陽光発電で発電した電気など、館内の熱電エネルギーをすべてエネルギーマネジメントシステム(Y-EMS)で最適制御することで、光熱費ならびにCO2の削減につなげるというもの。

また、環境価値を含めた再生可能エネルギー100%のグリーン電力は、FIT制度を利用しない新設非FIT電源を中心とした再生可能エネルギー電気料金メニュー「D-Green Premium」を大阪ガスとYESが契約して調達するとしているほか、芝刈り機の燃料やガスボイラ―などで発生したCO2についてはJ-クレジットの購入により相殺しているという。

YESによると、これらの取り組みにより、年間CO2排出量802トンに対し、グリーンエネルギー機器の活用で295トン、グリーン電力で323トン、J-クレジットによる184トンの合計802トンの削減を図ることで、カーボンニュートラルを実現できるとしている。

なお、YESでは今後も顧客に向けて最適なエネルギー機器・サービスを組み合わせて提案し、環境への対応や光熱費の削減といった顧客価値を提供していくとしている。

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    YESのエネルギーソリューションによる琵琶湖カントリー倶楽部におけるCO2削減の仕組み