Appleは米国時間2020年9月22日、プログラミング言語のSwiftをWindowsに移植したことを自身のサイトで発表した。コミュニティの1人は「1年以上前からコミュニティと連携してSwiftをWindowsに移植する取り組みを行ってきた」(Saleem Abdulrasool氏)ことで、iOSやmacOS、Linuxに加えてWindowsで利用可能になった。Windows 10用Swiftはダウンロードサイトから入手可能。Visual Studio 2019を必要とし、VS 2019 C++ x64/x86 build tools(v14.25)、Windows Universal C Runtime(CRT)、Windows 10 SDK(10.0.17763.0)が必須コンポーネント、推奨コンポーネントとして、C++ CMake tools for Windows、Git for Windows、Python 3 64-bit (3.7.8)の名を連ねている。詳しくはGetting Startedページを参照していただきたい。

  • Swiftベースの「計算機」。GUIパーツからWindows 10で動作していることが分かる(公式サイトより抜粋)

    Swiftベースの「計算機」。GUIパーツからWindows 10で動作していることが分かる(公式サイトより抜粋)

デモアプリケーションとして、Swiftベースの計算機を公開し、先のコミュニティは「Windowsのサポートは旅の始まり(中略)。(デバッガーの)lldbや(開発者向けパッケージマネージャーの)Swift Package Managerのサポートには、更なる多くの作業が必要だ」(Abdulrasool氏)と、今回のWindows版がマイルストーンの第一歩にあると説明している。Swiftは2014年9月にバージョン1.0をリリースし、2015年12月からApache 2.0ライセンス下でオープンソース化した。現在の最新版はバージョン5.3である。

阿久津良和(Cactus)