電通と電通デジタルは2月6日、デジタル広告におけるアドベリフィケーション問題への対応強化のため、「Tailored Whitelist(テーラードホワイトリスト)」と「Agency Blacklist(エージェンシーブラックリスト)」という2つの施策の正式運用を同日より開始したことを発表した。

「Tailored Whitelist」は、個々の広告主ごとにブランドセーフティ、アドフラウド、ビューアビリティなどのスコアを設定した広告配信が行える施策。配信候補先の膨大なドメインに電通独自の情報を付与した「スコアードリスト」の中から、広告主・ブランドごとの配信先条件やリスク管理基準を満たすものだけを選択でき、価格面においても予算規模に合わせて柔軟にプランニングが行えるようになるという。

一方、「Agency Blacklist」は、同社グループはMomentumと共同開発したダッシュボード「Agency Blacklist Dashboard」により、24時間365日体制で違法性や悪質性の高いドメインを監視・検知し、広告配信先から自動的に該当ドメインを除外できるもの。ドメインの除外は全6種(R指定、悪質CGM、著作権侵害、ヘイトスピーチ、ポイントサイト、アドフラウド)のカテゴリで判別され、ダッシュボード上でリアルタイムに確認できるという。

これら2つの施策を原則すべての案件で適用することにより、従来は困難であった広告主のブランドリスクに対する基礎的な安全性のコントロールと、広告主のニーズに合わせた最適なデジタル広告の運用を実現できるとしている。

なお、同社グループはこれらの施策を「リスクを把握し、最大限リスクをコントロールする施策を広告主に提案していく」というデジタル広告における当社グループの行動指針「Clear Code(クリア・コード)」に基づき運用していくということだ。