シャープは、 業界最高クラスの光出力130mWを実現した緑色半導体レーザ2モデル「GH0521DA2G」「GH0521DA5G」の量産を、10月より開始することを発表した。

  • 緑色半導体レーザ「GH0521DA2G(φ5.6 TO-CAN)」

    緑色半導体レーザ「GH0521DA2G(φ5.6 TO-CAN)」

  • 緑色半導体レーザ「GH0521DA5G(φ3.8 TO-CAN)」

    緑色半導体レーザ「GH0521DA5G(φ3.8 TO-CAN)」

半導体レーザは、 ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)やヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)などの光源として活用されている。この緑色レーザは、同社従来モデル(GH05130B2G/GH05130B5G)の約4.3倍となる光出力130mWを実現した。光の三原色である赤色・緑色・青色のうち、緑色は、同じ光出力でも他の色より明るく感じるという人の視感度特性があることから、レーザディスプレイの高輝度化に大きく貢献する。 同時に、光の波長を520nmに長波長化したことで、色再現性が向上し、より色鮮やかな映像の表示が可能となっている。

緑色レーザは、直径5.6mmの標準タイプの「GH0521DA2G」と、ディスプレイの小型化ニーズに対応する直径3.8mmのコンパクトタイプ「GH0521DA5G」が用意される。サンプル価格は1万800円(税込)、サンプル出荷時期は2018年8月上旬、量産時期は2018年10月上旬、月産台数は50万台が予定されている。

なお、主な仕様は、しきい値電流(TYP.)の特性値は100mA、動作電流(TYP.)が300mA、動作電圧(TYP.)が6.8V、ピーク発振波長(TYP.)が520nm、ビーム広がり角(TYP.)は平行7°、垂直22.5°となっている(仕様は変更される場合がある)。