日本から途上国・新興国に宇宙インフラの輸出を目指すことを掲げ、九州工業大学(九工大)が進めている1辺10cmの超小型衛星(キューブサット:CubeSat)をアジア・アフリカ諸国と共同で開発・運用することを目指す国際的な衛星開発プロジェクト「BIRDS」。その参加国の1つであるブータンの衛星フライトモデルが2018年2月に完成した

ブータンにとっては、国としても初となる人工衛星で、ともに参加しているマレーシア、フィリピンの超小型衛星とともに5月以降に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に引き渡され、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から、2018年夏ごろをめどに宇宙空間に放出される予定だ。

そのような状況の中、4月11日、ブータン王国のツェリン・トブゲー首相がJAXAを表敬訪問し、山川理事長と、今回のきぼうからの放出協力についての意見交換を行ったほか、宇宙分野における協力関係がさらに深まることに対する期待感を示した。

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    握手を交わすJAXAの山川理事長(左)とブータン王国のトブゲー首相(右) (写真は編集部撮影)

また、今後の人的交流の可能性などについての意見交換も行ったとのことで、トブゲー首相は、今回の訪問を機にブータンにおける宇宙プログラムの拡大につながれば、との期待を表明している。

  • JAXAの山川理事長(左)とブータン王国のトブゲー首相(右)による会談の様子

    JAXAの山川理事長(左)とブータン王国のトブゲー首相(右)による会談の様子。会談内容の詳細は明らかにされていないが、今後、ブータンが宇宙を活用していくにあたっての、人的交流や二国間での連携の強化などが話し合われた模様だ (写真は編集部撮影)