マイクロソフトは最も有名なソフトウェア会社でしょう。パソコンの主力OSである「Windows」や、ビジネスソフト「Microsoft Office」は世界中で使われています。これら製品には必ずマイクロソフトのロゴが添付されています。

パソコンを使っていると必ず目にすると言ってもいい、このロゴについて日本マイクロソフト株式会社 セントラルマーケティング本部 ブランドスチュワードの金子繁行さんにお話を伺いました。

マイクロソフトのロゴの変遷

――マイクロソフトのロゴは何度も変更されているように思いますが、その変遷を教えてください。

最新のロゴは2012年に変更されたばかりです。もっともロゴ自体は会社設立時から使われています。

Microsoftの現在のロゴ

――1975年のロゴは、若い世代はあまり見たことがないでしょうね。最も印象が強いのは1994年のロゴではないでしょうか。

最近まで使われていた黒いロゴは、実際には1987年から使用されており、1994年にマイナーチェンジがされました。パッと見は分かりませんが、古い黒ロゴはiとcの文字がくっついていました。1994年以降はそれが離れています。したがって今回のロゴデザイン変更は1987年から数えて25年ぶりということになります。

新時代の幕開けを意味する2012年のロゴ

――最新のロゴはどのような経緯で制作されたのでしょうか?

ソフトウェアカンパニーからデバイス&サービスカンパニーへの移行にあたり新しい時代の幕開けという意味で、昨年の7月に刷新されました。

――このロゴをデザインしたのは誰ですか?

本社(US)のブランドチームです。

――社内でデザインしているんですね。ロゴに込められた意図を教えていただけますか。

まず今回のロゴは、四角形が4つ並んだ「シンボル」と、Microsoftの「ロゴタイプ」のふたつの部分からできています。このふたつが合わさってひとつの「ロゴ」なのです。

デザインに関しては、Windowsでなじみのある4C(4色)の「シンボル」をロゴ前に配置、さらにロゴタイプの書体なども慣れ親しんだものを使用することで、ブランドバリューを訴求しています。4Cシンボルはデジタルの世界でも分かりやすいように、製品やサービスをエンドース(推薦)するものとして作られました。

――ロゴタイプだけで使用されることはないのでしょうか。

弊社では「ロゴ使用のガイドライン」が決まっております。「4Cシンボル」がない、文字のみのロゴタイプが使用されることがありますが、これは製品をエンドースするときにのみ使用されます。(製品メインの場合にのみ使用ということです)。

――ありがとうございました。

マイクロソフトのロゴ使用規定には、「背景の使用可能色」、「ロゴを使用する際にはスペースを空けること」(ロゴに息をさせようと記載されています)、「ディスプレーで表示する場合には」などの細かな記述があるとのこと。会社のロゴを作るというのは、ここまでやることなんですね。

そのほかのデザインの秘密も紹介中!

マイナビニュースでは、さまざまなロゴやデザインの秘密を紹介しています! 以下の画像から、気になったものをタップしてチェックしてみてくださいね。

飲料・食品業界のデザイン・ロゴマークの秘密

テレビ業界のデザイン・ロゴマークの秘密

クルマ・機械メーカーのデザイン・ロゴマークの秘密

生活に身近なデザイン・ロゴマークの秘密

(高橋モータース@dcp)