日用品・食品メーカーの「ユニリーバ・ジャパン」は、紅茶の「リプトン」やシャンプーの「ラックス」など、おなじみの商品を扱っています。このユニリーバ・ジャパンのロゴはいくつもの模様が集まってできた「U」の文字。このロゴはなぜこのような模様の集合体になっているのでしょうか?また、この模様にはどんな意味がこめられているのでしょうか? ユニリーバ・ジャパンのアシスタントコミュニケーションマネジャー・新名 司さんに伺いました。

ユニリーバのロゴは"アイコンの集合体"

――ユニリーバのロゴはいくつかの模様が集まってできていますが、全部で何個の模様があるのでしょうか?

ユニリーバのロゴは、全部で25個の小さなアイコンからできています。

――これらの小さなアイコンには、どういった意味が込められているのでしょうか? 

アイコンの一つひとつが、ユニリーバのブランドや、大切にしている価値観を象徴しています。アイコンには、ラックスのようなヘアケア製品を表す「髪」、リプトンに代表される「紅茶」、美しさや味わいを表す「くちびる」、創造性や多様性を象徴する「ハチ」などがあります。

――確かにロゴをよく見るとハチや鳥、ヤシの木などもありますね。ロゴ自体にはどんな意味が込められているのですか?

ユニリーバの製品は小さなものばかりですが、日々、世界のどこかで誰かの暮らしをちょっとだけ豊かにしています。小さなアイコンが集まって大きな「U」を形作るデザインには、「さまざまなブランドを通して毎日の暮らしを豊かにしたい」、そして「毎日の小さな積み重ねをよりよい未来のための大きな力につなげていきたい」という思いが込められています。

世界中のどの国・文化にも受け入れられるデザイン

――ロゴがこののデザインになった経緯を教えてください。

ユニリーバは、以前は国ごとに違う社名やロゴを使っていました。2005年から、グローバル企業としてもっと一体感のある、顔の見える企業になりたいと考えて、世界中の社名、ミッション、ロゴを統一しました。

――ということは、このロゴも2005年から使用されているのでしょうか?

はい、2005年から使用しています。日本では「日本リーバ」から「ユニリーバ・ジャパン」に社名を変更し、このロゴに切り替えました。

――ロゴのアートディレクションを行った方を教えてください。

コンセプトはイギリスのWolff Olins社、デザインはMiles Newlyn氏、クリエイティブディレクターはLee Coomber氏にお願いしました。

――ロゴのデザインでこだわっている点はどこになりますか?

ひとつは、「ロゴ全体だけではなく、一つひとつのアイコンに意味があるということ」。もうひとつは、「世界190カ国にビジネスを展開している企業として、どの国・文化にも受け入れていただけるロゴであるということ」です。

――ユニリーバのロゴは、世界で広く愛されるように生み出されたロゴなのですね。

個人的に、以前からロゴがアイコンの集合体であることは知っていましたが、小さなアイコン一つひとつにさまざまな意味が込められているのは初めて知りました。こうしたロゴの細かい部分にこだわり、広く受け入れられるようにデザインを追求することが、消費者に愛される商品作りにも活かされているのでしょう。

(貫井康徳@dcp)