同様にグラフ6はProductivityについて見てみたが、ばらつきはProductivity 2が一番大きそうだ(これも横軸は対数にしているので注意)。

で、これは何かというとWindows Contacts - searchingとWindows Defenderの実行の並行動作であるが、生データは表4の通りである。正直、単体の数字で見てもあまりHyper-Threadingの効果は見えてきにくい。

■表4
Core i7-920 Core i7-940 Core i7-965
HT有効 HT無効 HT有効 HT無効 HT有効 HT無効
Windows Contacts - searching (contacts/s) 19.90 23.01 22.67 22.57 22.78 20.68
HDD - Windows Defender (MB/s) 24892.56 19681.60 23074.14 22345.39 17560.31 20638.19

HDDはグラフ7である。こちらは各テストが単体動作となるので、結果のスコアは各テストにおける転送性能(MB/sec)がそのままHDD Scoreとなっている。こちらは更に結果が見えにくくなっている。

ただそれでも適当な重みを付けて各スコアを合算すると、グラフ3の様に明確な差が出る、というあたりがHyper-Threadingの大きな特徴なのかもしれない。逆に言えば、特定の能力がぐんと伸びるといった効果は、GameテストにおけるCPU Gamesのケースを例外にすると期待薄ということになる。