グラフ11は、Core i7-965でHyper-Threading有効、RAID 0という構成でメモリをDDR3-1067×1~DDR3-1333×4まで変えてみた場合の性能である。実はこのテスト、DDR3-1067×3環境とそれ以外のテスト環境では、ハードウェアやソフトウェア構成は全く同一ながらも、途中に一度OSの再インストールが入っている。そのためか、どうもDDR-1067×3のみ異様に数字が良いという不思議な結果になっている。一応参考として数字は掲載しておくが、数字のよさはおそらくHDDの環境(OSインストール直後なので、フラグメントが少なくなってHDDアクセスが相対的に高速化されたのではないかと考えている)に起因するものと理解してほしい。
さて、そういうわけで結果を見てみると、案外にスコアの差が小さい事がわかる。一応でこぼこしているのがGamingとCommunicationのテストなので、その詳細をグラフ12・13に示すが、ご覧の通りどちらでもその差はたいしたものではない。少なくともこの程度のアプリケーションでは、メモリ帯域の差は殆ど影響しない、というか8MBのL3キャッシュがいい仕事をしているというべきなのかもしれない。