MainConcept Reference+H.264/AVC 1.6.1
同様にMainConcept Referenceについても、SSDとメモリ構成について比較してみた。まずSSDの効果(グラフ90)であるが、RAIDの場合と比較すると、微妙にスコアを落としている。ただ、全部が全部落としているわけではないのが面白い。
TMPGEnc4 XPの場合、1本のソースをエンコードするだけでは全CPUを使ってくれないので、複数ソースを同時にエンコードする形でCPU使用率を上げるわけだが、そうなれば当然ReadとWriteが交錯するわけで読み書きの性能は落ちやすい。ところがMainConceptのH.264/AVCエンコーダは1ソースで全CPUを使ってくれるので、ReadとWriteは規則的に行われる形で、TMPGEnc4 XPほどオーバーラップする割合は多くない。おそらくはこのあたりが、あまり性能が落ちない理由であろう。実際、Core 2 QX9770の場合、HDTV 720pではむしろエンコード速度が上がっていたりするわけで、これはのH.264/AVCエンコーダがSSDに優しい読み書きの仕方をしている、と考えるべきに思える。
一方メモリ構成(グラフ91)だが、こちらは殆ど差が見られないという結果となっている。TMPGEnc4 XPほどメモリを激しく使わない、ということなのかもしれない。