■CRYSiS
グラフ34~36がCrytek Iceの、37~39がCrytek Islandのシナリオの結果である。折れ線グラフに関しては、縦軸はあえて0にしていない(さもないと差が殆ど隠れてしまってわかりにくくなる)ので注意してほしい。
さて、Crytek Iceのスコアを見ると(グラフ34)、一応1024×768あたりで多少ばらけはするものの、概ね変わらないといったところ。またHyper-Threadingの有無も殆ど関係がない。SSDを使うと(グラフ35)、Core 2のスコアはグラフ34と大差ないのに、Core i7ではやや低め(特に1024×768)になるが、総じて1~2fpsの差でしかなく、性能差にあまり関係ない印象をうける。
メモリに関しては(グラフ36)、容量あるいは絶対的な帯域よりは、むしろメモリコントローラのスピードの方が効いて来る感じだ。今回はDDR3-1066とDDR3-1333のどちらもCL7なので、1333MHzの方が絶対的なレイテンシが少なくなっており、これが多少なりとも影響するのかもしれない。
次にCrytek Islandのスコア(グラフ37)である。スコアの絶対値はグラフ34より大きいが、グラフの傾きが典型的なGPUネックのそれになっている。ただそうは言っても1024×768まではCPUの能力に準じた形でグラフが分離しており、多少は影響が見られる。Hyper-Threadingに関しては、1fps程度の増減があるが、大きく影響があるとは言いにくいところ。
SSDについては(グラフ38)、Core i7が1280×1024で62fpsに収束してしまい、その一方でCore 2系がやや高スコアを維持しているあたり、CPUとかアーキテクチャがどうこうという話ではなく、コントローラとの相性とでも言ったものが何か関係していそうな感じを受ける。もっとも全体としてやや低めになっているのは、やはりゲームを実行しながら(これは殆どがRead)、パフォーマンスログを記録(こちらがWrite)していることによるものではないかと想像される。
最後にメモリであるが(グラフ39)、1067MHz×1のみやや早めに性能が落ちるが、その他は殆ど変わらないといったところ。とりあえず標準の3枚挿しをしておけば、殆ど影響ないといったあたりではないかと思う。