PCMark05 v1.2.0

FutureMark
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グラフ5

グラフ6

Component Benchmarkの代表例であるPCMark05であるが、まだCore 2 Quadに及ばないとは言え、かなり健闘していることを物語るスコアになっている(グラフ5)。まずPCMarkのDetail(グラフ6)を見てみると、Multi-Threaded TestなどではCore 2 Quadを上回るスコアを出しており、なかなか有望である。とはいえ、File DecrypttionなどのスコアがCore 2 Quadに及ばないあたりはAthlon 64系に特有な話で、このあたりがトータルスコアにも反映されているようだ。また、Memory関連操作がCore 2 Quadに追いついていないのもちょっと気になる部分だ。

グラフ7

CPU Detail(グラフ7)は、またちょっと異なる傾向である。個々のテストはともかく、Multi-Threaded Testでグラフ5ほどスコアが伸びないのは、恐らくトータルのキャッシュ容量の差であろう。グラフ5はそもそもHDDのVirus ScanとかMemory Latencyなどのテストが入るのでキャッシュのサイズにそれほど影響を受けないが、こちらはCPU Intensiveなテストばかりが2~4スレッド走る訳で、PhenomではキャッシュがあふれてMemory Accessが多くなり、これがスコアに影響していると思われる。

グラフ8

グラフ9

Memory Testに関して言えば、で言えば前編のグラフ55でも判るとおり、L1~L2に関しては概ねCore 2 Quad優位なのは間違いない。なのでスコアそのものがCore 2 Quadが高くなるのは当然ではある。ただグラフ8に16MBにおけるMemory Throughputを、グラフ9にRandom Accessの結果をそれぞれ示すが、Phenomのスコアは決して低くはない。Athlon 64 X2が最速なのはちょっと面白いが、いずれにせよ決して悪いスコアではないと言える。

グラフ10

意外に差が大きいのが、Graphics Testのスコア。一番大きな差がWMV Video Playbackで付いているのはちょっと意外であった。またGraphics Memoryのアクセス性能の差は、これはCPUというよりもチップセットの差ではないかと思うのだが、こうした部分でまだ多少性能差があることが見て取れる。

グラフ11

HDDに関しては、特にVirus ScanとかFile WriteでAMD790FXの優位性が示された形だ。もっともCPU性能には殆ど無関係と考えたほうが良さそうだが。