Part 1まとめ
ということで、ここまでの部分を簡単に振り返ると、かなりPhenomはCore 2 Quadに肉薄していることがわかる。どうしようもないのがキャッシュの絶対的な容量の不足で、これが故にスコアを下げていると思しき項目は少なくない。もっとも、これを大容量化したらCore 2 Quadを抜けるか? というと、それも怪しいところ。せいぜいが「完全に並ぶ」というあたりではないか、と思う。恐らくは、x86でIPC=3のピークに達してしまっているのではなかろうか? 後は、性能を補うには動作周波数を上げてゆくしかないわけで、それには発熱の問題が関係してくる。
もっとも、そもそもPhenomがデスクトップ向けに向いた構造なのか? というあたりは疑念が残るところだが、そのあたりは最後にまとめて評したい。