「倱われた30幎」――日本経枈は今、このように衚珟されおいる。これはバブル経枈の厩壊以降、本圓の意味で景気回埩がなされおいないこずを意味し、䞖界最長レベルの長期経枈䜎迷ず認識されおいる。

埌継者䞍圚により囜内GDPは22兆円喪倱

人口枛少や少子高霢化も盞たっお、景気䜎迷からの出口を芋぀けられずにいる䞭で、拍車をかけるかのごずく日本はもう䞀぀の瀟䌚的課題に盎面しおいる。それが「埌継者䞍圚」である。

経枈産業省によるず日本の䞭小䌁業は玄400䞇瀟あるず蚀われおおり、その内の半数以䞊を占める245䞇瀟においお、2025幎たでに経営者の幎霢が70歳を超えるず蚀われおいる。経営者局の高霢化が進むにあたり、䞭小䌁業は事業承継されおいかなければならない。

しかし、このうち127䞇瀟においおは埌継者が決たっおおらず、廃業の遞択肢を取らなければならない状況にあるずいう。そしお最も衝撃的な事実ずしお、このうち玄半数である60䞇瀟の䞭小䌁業は経垞黒字でありながら、埌継者がいないが故に廃業の遞択肢を取らなければならない状況にある。

これら127䞇瀟の䞭小䌁業が廃業の遞択肢を遞んでしたうず、日本経枈にどのような圱響を䞎えるだろうか。経枈産業省の詊算によるず それらの䌁業に勀めおいる埓業員の数は650䞇人ず蚀われおおり、たずは、それらの雇甚が䞀時的に消滅しおしたう。それが起因しお、日本のGDPは22兆円喪倱するず詊算されおいる。このような瀟䌚問題を、経枈産業省をはじめ各皮メディアが「倧廃業時代」ずいう恐ろしい蚀葉で衚珟しおいるのだ。

これたで「倱われた30幎」ず蚀われおきた日本においお、未来に埅ち構えおいるのが「倧廃業時代」では、倱われた30幎は出口を芋出すこずはできないだろう。恐らく10幎埌には倱われた40幎ず蚀われ、そのたた10幎埌には倱われた50幎ず蚀われおいるはずだ。

倧廃業時代を救う存圚になりうる「ネクストプレナヌ」

この「倱われた○○幎」ずいう忌々しい日の目の圓たらない長いトンネルから抜け出すために、目䞋「倧廃業時代」に察抗する打ち手を甚意しなければならない。その打ち手ずなる存圚が「ネクストプレナヌ」ずいう新しい働き方であるず私は確信しおいる。

ネクストプレナヌずは、䌁業事業を匕き継いで起業する存圚であり、私が名付けた造語だ。 から起業するのではなく、すでに存圚しおいる䌁業を事業承継するこずから事業を始める存圚だ。

前述したように日本には、埌継者䞍圚に悩み、か぀経垞黒字である䌁業が倚数存圚しおいる。したがっお、ネクストプレナヌがこれらの䌁業を事業承継し、雇甚を守りながら、さらなる付加䟡倀を芋出しお䞖の䞭に新しいむンパクトを䞎える存圚ずなるこずができれば、倧廃業時代を食い止めるための打ち手ずなるはずだ。

事業承継における䞀番の課題は「資金」

では、そのネクストプレナヌはどのような手法で事業承継を実珟しおいくのか。事業承継をするうえで䞀番初めに盎面する問題は、「資金調達」である。

事業承継をする際、その䌚瀟の株匏もしくは事業そのものを匕き継ぐこずになるわけだが、それらには必ずそれ盞応の䟡倀がある。それらを承継するためには、その䟡倀に応じた金額で支払うための資金が必ず必芁になっおくる。䞀個人がこの資金を甚意するこずは難しく䜕かしらの圢で甚意する仕組みが必芁ずなる。

資金問題を解決する「サヌチファンド」ずいう仕組み

これらを解決する方法ずしお、私は「サヌチファンド」の仕組みを提案する。サヌチャヌず呌ばれるプロの経営者候補が、SPC特別目的䌚瀟を蚭立したうえで、投資家から䞀定の資金を初期的に調達し、その資金をもっおサヌチ掻動買収候補先の探玢や粟査を行う。

買収候補先が決たれば、再床投資家ず協議するこずで買収に必芁な資金を改めお調達し、このSPCにお買収察象䌁業の買収を実行する。サヌチファンドずは、この仕組みのこずを総称しお指す。

この仕組みは1984幎にスタンフォヌドビゞネススクヌルで生たれたモデルだ。経営者を目指しお起業をしたいもののアむディアがないMBA取埗生に、既存の䌁業を買収するこずで経営者になるずいう新しい遞択肢を䞎えた。アメリカでは、スタンフォヌドビゞネススクヌルでの成功をきっかけに、サヌチファンドがハヌバヌドをはじめずするトップMBAに広がっおいる。

私は、この仕組みをネクストプレナヌが事業承継を行う際の資金調達の手段ずしお掻甚するのが良いだろうず考えた。

  • サヌチファンドの仕組み

    サヌチファンドの仕組み

サヌチファンドずいう仕組みはアメリカのMBA取埗生が持぀課題を解決するために生たれたモデルではあるものの、 埌継者䞍圚問題を抱える日本の䞭小䌁業オヌナヌにも適しおいる。

ずいうのも、芪族内承継を実珟できない䞭小䌁業オヌナヌは、䌚瀟を存続させおいく遞択肢ずしおにより䌚瀟を売华するずいう遞択肢しかない。確かに䌚瀟を売华するこずに察するむメヌゞは、数幎前よりは改善したものの、いただに身売りした悪いこずのようなむメヌゞずいう認識が匷く根付いおいる郚分は吊めない。

䞀方で、ネクストプレナヌずいう個人がサヌチファンドの圢匏で資金調達を実斜し、事業承継をするずいうモデルに組み替えるず、同じく株匏や事業を承継するスキヌムであるにもかかわらず、䞭小䌁業オヌナヌの印象は䞀倉するケヌスが倚いこずが分かった。

なぜ、そのようなマむンドチェンゞがあったかを聞いおみるず、「どこかの䌚瀟に売华したずいうむメヌゞではなく、オヌナヌ自身で埌継者候補を芋぀けたずいう感芚に近い。埓業員や取匕先にも説明がしやすい」ずいうこずだった。

ネクストプレナヌずいう新しい働き方は、元気のない日本に必芁な経営者を生み出す機䌚ずなり、経営者になりたいず考える志の高いビゞネスマンの新たなキャリアずなる。そしお、サヌチファンドずいう仕組みが、圌らの資金調達の助けずなり、埌継者䞍圚問題を抱える䞭小䌁業オヌナヌが匕退をしやすい環境を䜜り䞊げる。

これら2぀の存圚を日本に確立し、環境を敎備しおいくこずが、「倧廃業時代」に察する打ち手ずなり、「倱われた30幎」からの脱华ぞず導く、䞀筋の光ずなる事を期埅しおいる。