データセンタ内の筐体配置

  • 地球シミュレータ

    地球シミュレータは、計算ノードを入れるPN筐体を320個、クロスバを入れるIN筐体を65個で構成されている

ESシステムの構成は、640個のノードが単段クロスバにつながっている。したがって、どのプロセサからどのプロセサに通信する場合もスイッチの通過段数は1段であり、ネットワークが混雑して通信時間が長くかかるということはない。

次の図にみられるように、単段クロスバは64台のIN筐体+クロスバ制御部筐体と320台のPN筐体を全対全で接続しており、8万3200本のケーブルが必要になる。

  • 地球シミュレータ

    640の計算ノードと65台のIN筐体は全対全で接続されるので、640×65×2式で8万3200本のケーブルが必要となる

次の図はデータセンタフロアの配置図で、中心に65個のIN筐体が並べられ、クロスバは13m×14mと大きなスペースを占めている。そして、8万3200本のケーブルの総延長は約2400kmに上り、ケーブルの重さは140トンになる。やはり、この規模の単段クロスバはモンスターである。

PNを接続するケーブルができるだけ短くなるように、320個のPN筐体は円に近い形になるように並べられている。ES本体は41m×40mのフロアスペースを占めている。その外側に磁気ディスクのストレージなどが置かれて周囲のデータセンタのフロアを埋めている。

  • 地球シミュレータ

    データセンタのフロアプラン。65個のIN筐体が中央の13m×14mのスペースを占め、その周囲をPN筐体が距離が近くなるように円形に取り巻いている

(次回は11月20日の掲載予定です)