Microsoftは10月28日(現地時間)、Windows 11向けのプレビュー更新プログラム「KB5127936」を公開した。同更新プログラムでは、エクスプローラーの右クリックメニューを刷新し、表示速度の改善やメニュー項目のカスタマイズに対応した。
新しいメニューでは、「送信先」や「ショートカットの作成」などの項目を個別に表示・非表示にできるほか、アプリの拡張機能をサブメニューに移動できる。対象はWindows 11 25H2および26H2で、機能は段階的に展開される。
右クリックメニューを整理、アプリの拡張機能を分離
Windows 11に搭載されたエクスプローラーのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)は、度重なる機能の改善やアプリの増加によって煩雑になり、表示にも時間がかかる問題を抱えていた。CopilotやClipchampなどのアプリ拡張機能が読み込まれるまで時間を要し、メニューの表示が遅れたり、項目が意図しないタイミングで現れたりすることもあった。
過去に実施された改善では、使用頻度の低い操作を1つのサブメニューにまとめたものの、メニューの長さをわずかに減らすにとどまった。一方、今回の刷新では、標準メニューから拡張機能を分離し、必要な項目をユーザー自身でカスタマイズできる構成に改めた。
筆者のテスト環境では、アップデート前のエクスプローラーで画像ファイルを右クリックすると、「切り取り」、「コピー」、「名前の変更」、「共有」、「削除」のアイコンに加え、21項目が並んだ。AIアクション、My Phoneに送信、画像の回転、アプリの拡張機能などが含まれ、メニューが落ち着くまでに約1~2秒かかった。
アップデート後は「開く」、「プログラムから開く」、「パスのコピー」、「圧縮先」、「デスクトップの背景として設定」、「お気に入りに追加」、「プロパティ」、「アプリ拡張機能」、「メニューのカスタマイズ」の9項目に整理された。従来のメニューにあったアプリ拡張機能はサブメニューの「アプリ拡張機能」に移され、管理用の項目も追加された。
不要な項目を非表示にする設定方法
新メニューの下部にある「メニューのカスタマイズ」をクリックすると、設定アプリの「コンテキストメニュー」画面を開ける。設定画面は「ファイルアクション」と「追加オプション」の2つに分かれている。
「ファイルアクション」では、「送信先」「印刷する」「ショートカットの作成」「パスとしてコピー」「画像の回転」などの表示を個別に設定できる。また、「アプリ拡張機能」では、アプリごとのメニュー項目を表示するかどうかを切り替えられる。
「追加オプション」では、切り取りやコピーなどの操作アイコンを通常のメニュー項目として表示する設定や、従来型メニューの表示に関する設定などを変更できる。Shiftキーを押しながら右クリックすると、従来型のメニューを直接表示することも可能だ。
ViVeToolで強制的に有効化する方法
新しい右クリックメニューは段階的に展開されるため、KB5127936をインストールしても利用できない場合がある。Windows Latestによると、サードパーティーツール「ViVeTool」を使用することで、新機能を強制的に有効化できるという。
その場合、KB5127936をインストールした後、ViVeToolをダウンロードして展開し、管理者権限のターミナルから展開先に移動して、以下のコマンドを実行する。
.\vivetool /enable /id:60813048
実行後にPCを再起動する。変更が反映されない場合は、以下のコマンドを試す方法も紹介されている。
.\vivetool /enable /id:49453572,60813048
ただし、これはMicrosoftが案内する公式の有効化手順ではない。予期しない不具合が生じる可能性があるため、実行前にバックアップを取るなどの注意が必要だ。
KB5127936に含まれる新機能は、11月10日(日本時間11日)に予定されているセキュリティ更新プログラムにも反映される見込みだ。ただし、機能は段階的に展開されるため、すべての環境ですぐに利用できるとは限らない。



