10月13日~16日まで開催中の国内最大規模のIT技術展「CEATEC(シーテック)2026」。その初日に、今回初出展となる台湾エクセレンスがオープニングセレモニーを開催した。
台湾エクセレンス賞は、台湾の革新的な製品の優れた成果を顕彰することを目的として経済部(MOEA)によって設立された認証制度。対象となる製品は「研究開発」「デザイン」「品質」「マーケティング」という4つの主要評価項目に基づいて審査・選出される。今回はその受賞企業の中から13社が出展した。
日本のものづくりにも通じる品質と信頼を重視
初出展となった今回、台湾エクセレンスが掲げたテーマは「Taiwan AI Island」だ。セレモニーの冒頭挨拶に立った台北駐日経済文化代表処経済部 課長補佐の楊子賢氏は「品質と信頼を重んじる台湾エクセレンスは、日本のものづくりとも通じる」と話したうえで、「日台の信頼関係を土台に、よりスマートで健康で、より豊かな未来を共に築いていきたい」と呼びかけた。
注目の台湾エクセレンス受賞製品・サービスとは
その後、今回出展した13社のうち、5社の担当者が自社製品をアピールした。
AI技術を一気通貫で提供するEverFocus
EverFocusは、AIカメラやAI産業用PC、エッジAIサーバなどを扱う。これらにAIエンジニアリングなどの技術を掛け合わせることで、開発から現場での実装までを一気通貫で提供するという。担当者は「AIビジョンをベースに、さまざまな業界や用途に展開していきたい」と述べた。
見守りサービスで高齢化の課題解消を狙うGood Way
Good Wayは高齢者介護施設向けの非接触モニタリングと映像による確認ソリューションを提供する。モニタリングでは在室かどうか、姿勢に異常はないか、転倒の様子がないかといった点に加え、コンロの温度異常も検知するという。台湾でも高齢化が課題となっており、すでに自治体との実証実験も行っているそうだ。担当者は、台湾と日本では事情が異なる点も多いとしたうえで、「今後は、日本の現状に合わせた見守りサービスをつくりたい」と力を込めた。
駐車場DXに新たな一手を打ち出すInnodisk
Innodiskは駐車場DXを推進するためのエッジAIの技術を紹介した。担当者によると同社製品の強みはコンパクトさ、屋外環境への対応力の高さ、電力性能にあるという。また、汎用性の高い設計を重視しており、今後、日本でも広く展開していきたいと意気込む。
持続可能なアパレル産業を目指すSTYTRIX
STYTRIXは、台湾で30年以上続くアパレルメーカーの知見を土台として、アパレル製造工程を短縮するソリューションを提供する。台湾のアパレルメーカーには熟練人材の不足やDXの遅れ、持続可能性への圧力といった課題があると、担当者は説明した。スケッチから量産までをワンストップで行えるソリューションを活用することで、「AIでアパレルのものづくりをもっとスマートに、もっとスピーディーに」と呼びかけた。
データ消去の確実性を追求するTEAMGROUP
TEAMGROUPは、機密情報を扱う企業などに向け、ワンクリックでデータを消去できるデュアルモードのデータ消去ソリューションを扱う。組み込み機器向けと、外付けセキュアSSD向けがあり、「遠隔でもボタン1つでデータを確実に削除できる」と担当者は話した。
この他にも、家庭用スマートリモコンを扱うAIFA Technologyや、高輝度の三角形ディスプレイを扱うLitemaxなど、13社24製品が集まった台湾エクセレンス。半導体産業で注目が高まる台湾だが、AIやスマートテクノロジーの分野でもますます注目を集めるに違いない。


