PeopleXは10月2日、人同士で行う採用面接をAIで支援する「PeopleX 面接支援AI」の提供を開始したと発表した。AIが面接に同席し、録画や文字起こし、要約、分析を自動で行う。候補者だけでなく面接官についても評価し、面接官による評価のばらつきの抑制や人材育成、採用プロセスの改善につなげる狙いだ。
AIが対人面接に同席、録画から評価までを自動化
「PeopleX 面接支援AI」は、人間の面接官と候補者が行う面接をAIで支援するサービスだ。AIが面接に同席し、録画、文字起こし、要約、分析までを自動化する。
面接終了後には、録画と文字起こしを確認できる。AIは評価項目ごとの評点と総評も自動で出力。面接官による評価のばらつきを抑え、合否判断を支援するという。
面接内容から、次の面接への申し送り事項をAIがまとめる機能も備える。前回までに確認した内容や、次回に確認すべき項目を引き継げる。これにより、同じ質問の繰り返しや確認漏れを防ぎ、候補者側の負担軽減にもつなげる。
同社はサービス開発の背景として、人による面接の内容や質が面接官の経験やスキルに依存するという課題を挙げる。面接官によって質問や候補者の見極めに不足や偏りが生じる可能性があるためだ。また、実際の面接を客観的に振り返ることや、面接官を育成するためのリソース確保も容易ではないという課題もある。
候補者だけでなく「面接官」もAIが評価
「PeopleX 面接支援AI」の特徴の一つが、候補者だけでなく面接官も分析対象とする点だ。AIは、質問設計や深掘り、公平性、アトラクト(入社意欲を高める働きかけ)、発話率などの観点から面接官のスキルを評価。良かった点や改善点についても自動でフィードバックする。日々の面接を面接官のスキル向上につなげる仕組みだ。
面接中の発話から、注意が必要なものを抽出する機能も搭載する。採用選考で配慮が必要な質問や、候補者に不信感を与える可能性がある発言への気付きを促す。同社は、コンプライアンス上のリスク低減や、候補者が安心して臨める面接の実現につなげるとしている。
カレンダー連携で面接参加、記録やレポート作成の負担を軽減
面接実施に伴う事務作業の自動化にも対応する。カレンダーツールと連携すると、AIが面接予定を自動で取り込む。面接当日にはオンライン面接へ自動で参加。録画や文字起こしに加え、評価レポートの作成までAIが担うため、面接官が候補者との対話に集中できるようにする。
現時点では、外部システムで実施するオンライン面接に「PeopleX 面接支援AI」のボットが参加する方式で提供する。PeopleXは今後、独自のオンライン面接システムについても2026年内の提供開始を予定しており、より高いセキュリティと安定性で利用できる環境を目指すとしている。
