
6月17日、一般財団法人ファーストリテイリング財団(FR財団)は、インドネシア人留学生奨学生の壮行会を現地ジャカルタで開催しました。インドネシアの高校生を対象とした日本留学奨学金事業において、第1期奨学生として選ばれた9名が参加し、奨学生一人ひとりの今後の学びに向けた期待が共有されました。
FR財団は、研究・教育・人材育成を通じて、より良い社会の実現に貢献することを目的に活動しています。具体的には、奨学金などの次世代育成支援や難民などの自立支援、植林活動を通じた環境保護支援などを行ってきました。
今回のインドネシア日本留学奨学金は、日本への留学を志す意欲ある高校生が、家庭の経済状況に左右されることなく、日本の大学で学ぶ機会を得られるよう実施している奨学金事業です。日本での学びを通じて、新しい視点や経験を身につけ、将来それぞれの分野で活躍していく若者を支援することを目的としています。
本奨学金は、日本の12大学の英語学士課程で学ぶことを対象にしており、年間450万円を上限に、学費や生活支援金・住居費などを支援します。また、通常は大学合格後に奨学金の申請をするものですが、大学の出願前に奨学金の受給可否の決まる予約型奨学金になっているのも特徴の一つです。
財団理事長の柳井正(ファーストリテイリング会長兼社長)は、よく「現場・現実・現物」と言いますが、今回の留学生選考にあたっても、自分たちでやりなさいと。通常、留学生の募集を行う際には現地のエージェントなどを通じて推薦してもらうことも多いのですが、柳井はエージェントを使うなと(笑)。
ですから、われわれは自分たちで奨学金制度の告知から募集、選考における面接まで、全て行っています。わたしも含めてスタッフが自ら現地の高校へ足を運び、日本に関心のある学生を見つけてくる。日本の大学に行きたいというニーズがあるのか? 日本の大学で何を学びたいのか? そして、最終選考では柳井自らも面接に立ち会い、学生たちの声に真剣に耳を傾けています。
やはり、自分たちが主体となって行動するから、現地の高校からも、日本の大学からも信頼が得られるのだと思います。
日本留学に向けた奨学金プログラムは2022年からベトナムで開始しており、今回のインドネシアに続き、今後はフィリピンでも実施する予定です。
国を問わず、若者への教育は非常に大事なことだと思いますし、特に次世代リーダーの育成はどの国においても大事なことです。われわれは志や情熱を持った海外の学生が日本の文化を理解し、お互いが知的につながり、才能を活かし、高めあうことを支援していく考えです。
将来、本奨学生が使命感をもって、日本および世界の発展や成長に大きく寄与し、FR財団と共により良い社会を実現し、次世代へ継承していくことを期待しています。
柳井は日頃から「世界はすでにつながっており、一国だけで物事は完結しません。世界の中で自分がどのような役割を果たしていくのか、ぜひ考えてみてください」と繰り返しています。
これから人口減少がますます進む日本において、今後は外国人との共生は不可欠です。
インドネシアをはじめとし、海外の優秀な若者が日本を深く知り、両国の架け橋となって、より良い社会を実現できるよう、本活動に取り組んでいきたいと考えています。