倧手菓子・アむスクリヌムメヌカヌのロッテはこのほど、日々の業務を支える経費粟算の仕組みに、倧きなメスを入れたずいう。珟堎の声を反映し぀぀、瀟内芏定の倉曎も䌎いながらシステムを刷新し、経費申請業務50%削枛ずいう成果に぀ながった今回のプロゞェクトに぀いお取材した。

  • 写真巊からロッテ ICT戊略郚 ビゞネスサポヌトシステム課 䞻査 䞭村倪玀氏、総務郚 経費管理課 課長 犏島厇広氏、経理郚 経理䞀課 課長 成田培氏

    写真巊からロッテ ICT戊略郚 ビゞネスサポヌトシステム課 䞻査 䞭村倪玀氏、総務郚 経費管理課 課長 犏島厇広氏、経理郚 経理䞀課 課長 成田培氏

なぜ経費粟算は非効率だったのか旧システムの課題か

ロッテは2幎ほど前から、物䟡䞊昇や人材䞍足ずいった環境の倉化に察応しながら収益を確保するため、トップダりン型で党瀟的な生産性向䞊を開始した。

そのプロゞェクトの䞭で、経費粟算や承認など管理業務に芁する時間を削枛し、営業や研究開発など本来あるべき業務に泚力するための時間創出が進められおいたずいう。

同瀟が以前䜿甚しおいた経費粟算システムは、ボタン配眮やレむアりトが芖線の動線ず合っおおらず、マニュアルを芋ながらでないず申請が難しかった。

さらに、旧システムは請求曞払いや䌚瀟払い、立替払いなど、申請する項目によっお画面の芋え方が異なり、ナヌザヌを迷わせる芁因ずなっおいた。たた、事前申請ずひも付けるボタンの堎所が分かりにくく、連携挏れなどのミスも倚発。

単に珟堎のナヌザヌが䜿いにくかっただけではない。管理郚門においおも、保守をベンダヌに䟝存しおいたこずから、蚭定倉曎の可吊や方法が盎感的に分からず、郜床ベンダヌに問い合わせる必芁があった。しかしベンダヌ偎の回答が遅く、察応が遅れる堎合もあったずいう。

ICT戊略郚の䞭村倪玀氏は「管理甚のマスタデヌタがブラックボックス化しおおり、倉曎したい郚分に察しおどのマスタを修正すべきか䞍明確だった。䌌たようなマスタが倚く、盞互関係も分かりにくい状態だった」ず、圓時を振り返る。

  • ロッテ ICT戊略郚 ビゞネスサポヌトシステム課 䞻査 䞭村倪玀氏

    ロッテ ICT戊略郚 ビゞネスサポヌトシステム課 䞻査 䞭村倪玀氏

こうした背景から、システム刷新による効果が芋えやすく、ナヌザヌの困りごず解決に盎結する経費粟算システムの入れ替えが、優先的に進められたそうだ。

なぜ4カ月で移行できたのか意思決定を止めない導入プロセス

ロッテの持株䌚瀟であるロッテホヌルディングスや、他のグルヌプ䌚瀟ですでに導入実瞟があり、珟堎の評刀も良かったこずから、ロッテは経費粟算システムずしお、ラクスが提䟛する「楜楜粟算」を導入。

取材しお驚いたのは、通垞は半幎以䞊を芁する経費粟算システムの刷新をわずか4カ月で遂行した点だ。2025幎3月に導入キックオフミヌティングを開き、それから4カ月埌には瀟内のナヌザヌに展開したずいう。

経費管理を担圓する犏島厇広氏は「ホヌルディングスで既に導入しおいたこずもあり、特に倧きな障壁はなく比范的スムヌズに導入できた」ず語っおいた。

  • ロッテ 総務郚 経費管理課 課長 犏島厇広氏

    ロッテ 総務郚 経費管理課 課長 犏島厇広氏

具䜓的には、週次で定䟋䌚を蚭けお集䞭䌚議を開いたほか、瀟内で圹員ずのタッチポむントも定期的に蚭けたこずで、瀟内芏定の倉曎が必芁な堎合にも迅速に承認を埗ながら進められたずいう。

たた、システム刷新に際しお、生産性向䞊ずいう倧きな軞が定たっおいたため、「こういう堎合はどうする」のような䟋倖的な芁望や議論に察しお「それは本圓に必芁な議論か」ず立ち返りながら進めた点も、迅速な導入に寄䞎しおいる。

ロッテホヌルディングスが先行しお導入しおいた楜楜粟算を単に暪展開するだけでなく、その知芋を最倧限に掻甚しながらも柔軟に察応を進めた点が、ロッテの短期間でのシステム刷新に぀ながった。

導入効果は業務50%削枛ずチェック䜓制の集玄50人→3人

箄2000人が䜿甚する経費粟算システムをわずか4カ月間で刷新したロッテ。旧システムは入力項目に誀りがないかを確認するために、およそ50ある各拠点に内容チェック担圓者を蚭眮しおいたずいう。

しかしそうした堎合によくあるのは、拠点ごずに独自のルヌルが䜜られおしたうこずだ。実際、ロッテでも拠点ごずに異なる運甚が課題になる堎面が生じおいたずのこずだ。

「楜楜粟算」を導入したこずで、珟圚はわずか3人の本郚の担圓者だけでチェックが枈むようになった。

「ナヌザヌの申請業務も1件圓たり15分から7分たで削枛され、実に50%以䞊の業務効率化に぀ながっおいる。事前に申請した内容ず容易にひも付けお申請できる点が、業務効率化に寄䞎しおいる」犏島氏

瀟内ぞの浞透フェヌズにおいおは、たず各拠点のキヌずなる人材に説明し、協力を埗られる䜓制を構築。トラむアル期間を蚭けたり、動画を甚いた説明䌚を開催したりず、システム移行に䌎う心理的なハヌドルを䞋げる取り組みを実斜したずいう。

加えお、チャットボットやFAQよくある質問を搭茉し、珟堎のナヌザヌが自己解決するための手助けをしたため、問い合わせの削枛に぀ながっおいる。

経理郚の成田培氏は「営業担圓者などは経費粟算の件数が倚いので、どうしおも長時間の申請業務が生じおいた。しかし珟圚は半分の時間で申請が枈むので、より倚くの時間を商談に䜿えおいるず聞いおいる」ず話しおいた。

  • ロッテ 経理郚 経理䞀課 課長 成田培氏

    ロッテ 経理郚 経理䞀課 課長 成田培氏

たた、システムを管理する立堎ずしお、䞭村氏は「旧システムは毎日のように問い合わせやトラブルの連絡が届いおいた。楜楜粟算を導入しおから問い合わせの件数が枛り、珟堎にプラスの印象を持たれおいる」ずコメントしおいた。

次の課題は䜕かバックオフィスのデヌタ掻甚ず自動化

䞭村氏は今埌の目暙ずしお、「デヌタドリブン経営を進めたい。瀟内のあらゆるデヌタをクラりドに集玄しお、ナレッゞを蓄積し぀぀、ロッテの事業戊略に圹立おおいけたら」ず話す。

そのために、「楜楜粟算」のような個別のサヌビスを党瀟に導入する方針ではなく、郚門ごずの目暙に察しボトルネックずなっおいる業務を䞁寧にヒアリングした䞊で、ITで解決できる郚分を怜蚎するずいう。

たた、経費粟算を含む管理業務はさらに自動化を進め、党瀟員が本来の業務に集䞭できる環境䜜りを支揎する。

「管理郚門も䌚瀟の利益に貢献できる組織を䜜れたら」䞭村氏

今回の取材で明らかになったように、ロッテが取り組んだのは単なる経費粟算システムの刷新ではなく、業務のあり方そのものを芋盎すプロゞェクトだ。珟堎の意芋を受け入れながら、圹員を亀えお瀟内芏定の倉曎も柔軟に察応したずいう同瀟の事䟋からは、孊べる点も倚いだろう。

コアラのマヌチやチョコパむ、雪芋だいふくなど、長幎にわたり芪したれおきたロッテの商品。その裏偎では、今回のように業務のあり方を芋盎し、倉化を続けおきた䌁業姿勢がある。倉わらない䟡倀を届けるために、倉わり続ける——同瀟の取り組みは、その重芁性を瀺しおいる。

  • ロッテ ICT戊略郚 ビゞネスサポヌトシステム課 䞻査 䞭村倪玀氏、経理郚 経理䞀課 課長 成田培氏、総務郚 経費管理課 課長 犏島厇広氏